わたしのあたまのなか

わたしのあたまのなかの言葉を書きたい時に書く場所。覚えておきたい出来事やお出かけの記録、おいしいものについてもよく書きます。

編み物が楽しい3

 

昨年、久しぶりにまた始めた編み物。

zfinchyan.net

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それから春が過ぎ、やっと長い夏が終わり、毛糸を触っても暑苦しくない寒い季節がまた巡ってきたので、今年も編むことにした。

編み始めたころにたくさん買い込んでしまった毛糸がまだあるので、とりあえずそれらを使って肩慣らしに帽子を編んでみたけれど、やっぱりまだまだ下手だし性格が適当なのでちょっとガタガタな仕上がりの帽子になってしまった。まあ、とりあえずこれは家の中だけで被ろう。洗濯物を干す時とか。

さて、ある日の朝、登校の準備をしている息子(12)を見ていると、なんだか首元が寒そうなことに気付いた。

去年作ってあげたのは真っ白のマフラーだったけど、そういえばあれどこ行ったっけ...。最近扱いがやや難しい息子なので内心(断られるかもしれないな)と思いながらも「ネックウォーマー作ろうか?」と声をかけてみた。するとわたしの予想を反して「うん」と答えてくれたので、わたしは嬉しい気持ちを押さえながら「何色がいいですかね?」と聞くと、今年は好みが変わったのか「暗めの色」と返ってきた。

というわけで、早速毛糸を仕入れに行った。自分のものじゃなくても毛糸を選ぶ時間はとっても楽しい。暗めの色、というオーダーだけど、紺とか黒に明るい細い毛糸を混ぜて編んだらかわいいだろうな、と思ったが、ここで息子の好みと反する物を作っては、もう二度と作らせてもらえないかも知れない。でもどうしても二色は使いたくて、暗めの色と、それより少しだけ明るい色の二色の毛糸を買った。明るい色は端に使うのだ。

作り始めた時はまだネックウォーマーが必要なほどの寒さはなかったのに、ここ数日で一気に季節が急に動いた。ある朝、息子が家にあった昔100均で買っておいたネックウォーマーをつけて家を出たのを見て(このままでは「もうこれでいいわ」と言われかねない!)と焦ったわたしは、ちゃかちゃかと編む手を動かし、今までの最速記録2日で息子のネックウォーマーを編み上げた。やればできるじゃないか!

息子は「ありがとう」「めっちゃあったかい!」と、喜んですぐにつけてくれた。ああ、よかった。わたしは嬉しくてそれを着けて登校する玄関先の息子の姿を写真に撮った。

おかあさんの手作りのネックウォーマーをつけてくれるなんて今だけかもな、と、喜びと少しの淋しさを噛みしめながら。

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