この10月からはてなブログproにしたわたし。
これからも書き続けるのなら、という思いと、なんかproってかっこいいやんという思いと、家族の後押しのおかげもあったのだけれど、実はもうひとつ理由があった。
それは、Googleアドセンスというものをこのブログで申請したかったのだ。
なにやら調べたところ、そのアドセンスの申請が通れば、このブログを見に来てもらうだけで広告料がわたしの懐に入るらしい。もちろんそれはわたしのブログくらいの規模では微々たる金額になるということだったが、0円よりはいいだろう。proにしてドメインを取得すれば申請ができると知り、じゃあそれもせっかくだからやってみよう、と、はてなブログproにして、苦労してドメインを取得して、それから、アドセンスについて詳しく書いてくださっていたいくつかのブログを参考にして、申請してみた。
申請してみた、などとさらっと書いているけれど、実際はもう何が何やら!本当にこれで合っているのか、不安な気持ちのまま慣れない作業だったので、わたしにとってはすごく大変だった。「ああ、お金を稼ぐって本当に大変なことだよなあ」と何度も思った。
さて、10日ほど経ったころだろうか。要確認という返答が戻ってきた。なんだか色々書いているものをクリアにして、もう1度申請してみる。
やはり約10日後、要確認だった。よく読んでみると「有用性の低いコンテンツ」と書いている。調べたらブログに専門的な情報がなく、読者にとって価値が低い、すなわちGoogleにとっても広告を出すメリットがない、ということが挙げられていた。
まとめると「このブログって、一つのテーマに絞ってないし、読んだ人の役にぜーんぜん立たないわ(ため息)ハイ、要確認(ポチッ)」ということのようだ。がーん。有用性の低い...コンテンツ...有用性の...低い...低い...
それはまるで、わたしの文章の全てを否定しているような言葉に見えて、実のところ3日ほどズンと落ち込んだ。なんかテーマを絞った方がいい?それともわたしの文章に価値がない?ああ、このブログの存在って...。色々な考えがあたまを巡ったが、落ち込みながら今まで書いてきたブログを読み直して、ふと思った。
だってこのブログって「わたしのあたまのなか」やろ?
確かに、わたしのあたまのなかの言葉を読んだところで、誰の役にも立たんわ!わたし、一体何に落ち込んでいるのだろう?と、思い直せた。
そうだ、わたしはわたしのあたまのなかに浮かぶ言葉をどこかに書きたくて、この場所を作ったのだった。最初は誰の目にも止まらなくて訪問者は0だった。初めて訪問者の数が1になった時、嬉しかった。そして、初めてスターをもらえた時、初めてコメントやブックマークを残してもらえた時、思わず画面に向かってありがとうございます、と言った。それくらい誰かに文章を読んでもらえたことが嬉しかった。
それだけで十分じゃないか。何をわたしのあたまのなかの言葉を書き綴りながらお金を稼ごうとしていたのだろうか。あたまに浮かんだ言葉を書いて、それを読んでもらえる場があって、また、わたし自身もブログを読みたいなと思える人たちがここにたくさんいる。
もうアドセンスを申請することはやめた。あれこれ調べて工夫をすれば申請が通る可能性は上がるかもしれないけれど、ここはわたしの生き様を記録する場所で、いつか読み直した時に自分がふっと笑えたり立ち直れたり、自分の軸がまっすぐにまた戻れたらそれでいい。
ドメインを取得したのにかかった労力が無駄になってしまったけれど、自分を見失ってブログの場所がめちゃくちゃになることを考えたらそんなこと大したことではない。
よし、これからも堂々と有用性の低いコンテンツを続けていってやる。