わたしのあたまのなか

わたしのあたまのなかの言葉を書きたい時に書く場所。覚えておきたい出来事やお出かけの記録、おいしいものについてもよく書きます。

母と会った日

 

先日、母に渡すものがあったため、京都の四条駅で待ち合わせをした。

待ち合わせ場所は、わたしたちの心のオアシス、くずはモールと迷ったのだけれど、秋にも母とそこに行ったので、久しぶりの四条に決まったのだった。

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四条大橋から鴨川をパシャリ

さて、まずはせっかくなのでランチ。わたしと母が四条に来たということは…

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じゃじゃーん

そう、スイーツパラダイスだ!スイーツパラダイスとは、ケーキやアイスや軽食が食べ放題のお店。ケーキを心おきなくたらふく食べられるので、わたしと母はここが大好きなのだ。

さて、上の写真でおかしなところがある。お気づきだろうか?

それは、1回目で母が取ってきたケーキの量!


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左がわたしの1皿目。右が母の1皿目。

いや、多くない?なんで最初からそんな量取ってくるの?あとサラダもがっつり。写真には写っていないけれど、この他にパスタも2回おかわりしていた。ちなみに母は今年72歳だ。すごくない??

母はわたしとちがって背も高く痩せているのに、こういう時は驚くほどの食欲を発揮する。この日も(そのケーキ食べきれるのかな?)と内心心配していたわたしをよそにパクパクときれいに食べ進めて、あっという間に平らげていた。

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そして、わたしの2皿目。

この日のお気に入りはお皿の右端に載っているチョコ羊羹とコーヒークリーム!羊羹の甘さとほろ苦いコーヒークリームがぴったりで美味しかった。

わたしと母は体型だけでなく味の好みもほぼ正反対なので、わたしが「美味しい」と言えば母は「まずいな、これ」と言うし、わたしが「うーん」と思えば母は「これ美味しいわー」と言うのが常だが、このチョコ羊羹とコーヒークリームに関しては珍しく「美味しい!」と、意見が一致した。

ただ残念だったのは、わたしのお気に入りだったココナッツケーキが姿を消していたことだ。あれとホイップを一緒に食べるのが大好きだったのにー

しょっぱいポテトをチェイサーにケーキを食べ進めたけれど(このポテトは最初から提供されるもの。おかわり自由だけど最初からモリモリなので1皿しか食べなかった)結局わたしはケーキ3皿とアイス、それとサラダとカレーしか食べられなかった。母はケーキの量は減らしていたけど5皿くらいはおかわりしていたし、そのほかにもあれこれと気持ちいいくらい結構な量を食べていたと思う。

 

さて、母に渡すものとは、わたしが父のために買ったトング箸だった。

父は数年前から手や足の痺れがあったにも関わらず、どれだけ口うるさく言っても病院に行かなかった。やっと病院で診てもらうと、首の頸椎に痺れの原因があることが分かり、6年前に手術を受けたものの、病院に行くのが遅すぎたのもあり、手と足に麻痺が残ってしまったのだ。

というわけで、右手でうまく箸が持てないので、ここ最近はずっとフォークで食事をしているとのことだったが、やはり食事が味気ないらしく「そら、箸がええわな」ということで、あれこれ調べてトング箸に辿り着いた。手術直後は介護箸をいくつか買って渡したのだけれど、どれもすぐに壊れたり、使いこなせなかったりしたのだ。

わたしはあまり実家に行く機会がないので、このままだと年明けに渡すことになる、というわけでこの日ランチついでに母にトング箸を渡したのだった。

 

ふと母を見ると、少し疲れているように見えた。

母はまるでマグロのような人で、止まると具合が悪くなるほど、ずっと動き回っている。たまに電池が切れたように寝転がってテレビを見ている時もあるけれど、まだ仕事も続けているし、毎日2、3時間散歩もしているし、家にいる時はいつもあらゆるところを掃除している。

わたしはそんな母をずっと見てきたのに、必要に迫られないと掃除はしないし、出来るだけ家に籠っていたい。散歩が好きなのは同じだけど、その他は何もかも正反対になってしまった。

なんとなく「わたしは今こんなことをしているんだよ」と言いたくなって、このブログを見せた。孫である息子たちのことを書いているところを見せた方が分かりやすいだろうと、

zfinchyan.net

これを読ませてみた。

母は時折笑い「へえ、そうなんや」「もうあの子そんな大きいの?」と、ぶつぶつ言いながら読み切ってくれた。「こんな風に書けるなんて、すごいわ」と、言ってくれて嬉しかった。これでこの世でわたしがブログを書いているとを知っているのは、夫と息子たち、そして母の4人となった。

どうして見せてしまったのだろう、と思う時もあるが、まあいいだろう。他に何も言ってこないので、わたしのブログはあの時しか見ていないのだろうし。なんとなく、こうしてわたしがここに文を書いていることを見せるのは親孝行になる気がしたのだ。

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帰りは母を送るために行った

三条大橋から鴨川をパシャリ

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母がおみやげに買ってくれた小倉山荘の嵯峨乃焼

これ、左がわたしの手で、右が息子(9)の手なのだけれど、あまりにも爪や指の形が似ていて、写真を見返した今びっくりしている。親子だなあ。あと、息子は早々に一口かじっている。食いしん坊なところも似ちゃったね。

 

数日後、母に連絡をすると、結局父はトング箸を使いこなせず、またフォークに戻ったようだ。わたしが買ったトング箸は先が尖っていなかったため使いにくかったとか。うーん、難しいな。でも仕方がない。父のためにまたいいお箸を探そう。