わたしは食べものの写真を撮るのが好きだ。
フォルダを眺めるとずらりと食べ物の写真が並ぶ。
というわけで、フォルダを整理するためにも最近食べて美味しかったものをここに残していきたいと思う。
大好きチョコレートシュトレン
シュトレンというものを好きになったのは、ほんの3年前のことだった。
それまでは洋酒の香りが強いものだと思って手に取っていなかった。
それが、このタカギベーカリーのシュトレンをスーパーのパン売り場で買って食べてから美味しさに目覚めてしまった。しかも、普通のシュトレンより、このチョコレートシュトレンが甘くてスパイスも効いていて最高に美味しい。
外はさくさく、ナッツがカリカリ、チョコレートもぽくぽくと、とにかく食感が楽しい。去年まではわたししか食べなかったのだけれど、今年は息子(9)も「美味しい!」と気に入ってくれたので、薄くスライスして、2人でちょっとずつ大切に食べた。(でもたった3日で食べ終わってしまった)
チョコレートシュトレンに出会ってからというもの、この季節になるとパン屋さんで売っているシュトレンが気になって仕方がない。いくつか買ってみたものの、結局このタカギベーカリーのチョコレートシュトレンに戻ってきてしまうのだった。
関西のお菓子
かまいたちさんのYouTubeの食べ物の回を見るのが好きで、家族と一緒に見ては「これ食べたいね」と、盛り上がるのが楽しい。
先日も関東と関西のお菓子の特集をしていた。今は全国のお菓子がネットで注文すればほとんど簡単に手に入るけれど、今回のYouTubeで取り上げた区分けの基準としては関東と関西、それぞれの出身者にとって馴染みのあるお菓子、また工場が東西のどちらかにあり流通しやすいもの、などで選ばれたようだった。
わたしたちは京都に住んでいるので、出かけたついでにあったスーパーに寄って紹介された関西のお菓子で気になったものを早速買うことにした。
わたしにとって身近なお菓子だったのは、満月ポンと黄金糖だけど、ここ最近ずっと食べていなかった。
久しぶりに食べた満月ポンは、言葉に表すと「さくさく、じゅわー」という感じで、おせんべいほど固くなくて軽く、それなのにすごく醤油が香ばしくて美味しい。息子たちも「満月ポンってこんなに美味しかったっけ?」と言って手が止まらない。
さて、わたしは実は鶯ボールを今まで食べたことがなかった。これもかまいたちのお二人があまりにも美味しそうに食べるので「食べてみようかな」と、買ったものだ。鶯ボールのコマーシャルは幼いころから見ていたものの、わたしはその名前から勝手にうぐいす豆のお菓子を想像していた。いわゆる豆菓子、それも豆の味が強い豆菓子のイメージだった。
夫は昔から家で食べていたらしくわたしの話を聞いて「全然ちがう」と、言った。聞くと豆は全く関係なく、米菓子だという。「なんかこう、おかきみたいでおかきじゃない、みたいな。甘いねん」と説明してくれるが、味の想像ができない。
とにかく食べてみたら、確かに!口の中でコロコロと転がせるほど固いけれど、噛むとぼりぼりとして甘じょっぱくて美味しい。噛めば噛むほどお米の甘さもじんわり広がる、本当に素朴な味だった。こんなにも美味しいものがずっと身近にあったとは...!
ちなみに息子たちが1番に開けて食べた黄金糖は、やっぱり大層甘くて美味しかった。自分が子どもの頃は、飴といったら那智黒飴か黄金糖だったなあ、と、頭に残る那智黒飴のあの甘さまで思い出すほど懐かしい味だった。
幻のお福餅
お伊勢さんに行くたびに食べたり買ったりするのは赤福だけれど、去年だったか「お福餅も美味しいぞ」という記事をどこかで見て以来ずっと気になっていた。
パッケージも同じような朱色で同じように餅がこしあんに包まれている。昔は三重周辺の上りと下りのPAやSAで赤福とお福餅が売り分けをされていたらしいけれど、いつの間にかお福餅の売り場はどんどん少なくなり、今ではどこでも赤福しか売っていないとのことだった。
当時、その記事を読んだあとお伊勢さんに行く機会があり、お参りのあとのおかげ横丁では見つけられず、お福餅が販売されているという二見も帰り道と逆方向のため、結局食べることはできずじまいだったのだ。
が、つい最近、枚方に少し戻った時に、国道一号線沿いに用事があり、ついでに買い物もして帰ろうかと夫がトップワールドというスーパーに連れて行ってくれた。ちなみにトップワールドは大阪に12店舗、京都にも1店舗展開しているらしい。
トップワールドは枚方の香里ケ丘というところにも昔からあって、わたしは枚方に住んでいたころ、そこによく行っていた。昔はトップセンターという名前で中が市場のようになっていて、とても活気があったのをよく覚えている。わたしは幼いころ、トップセンターに母とよく買い物に行った。帰り道にお豆腐やさんで豆乳を買ってもらって飲みながら帰るのが何よりの楽しみだった。そのため、わたしにとっては店舗は違えど懐かしのトップワールドだ。
さて、そのトップワールドでふらふらと買い物をしていると、赤福のようなものが目に入った。まさか、あれは...!幻の、お福餅じゃないか!
もちろんすぐにスッとカゴに入れた。ぐふふ、こんなところで出会えるとは。わたしはラッキーな食いしん坊だ。
なんでも、あのうねったあんころ餅の形もそれぞれに意味があり、赤福は伊勢神宮の中に流れる五十鈴川の清流を、お福餅は二見浦の波の形を表しているらしい。確かに、お福餅は二見浦の夫婦岩がパッケージに描かれている。(赤福のパッケージには、伊勢神宮にかかる宇治橋の欄干だ)
開けると良く似ているけど、やっぱり赤福とはちがう。由来を知っているからか、確かに餡が波っぽくていいじゃないか。
せっかくなので、トップワールドで買ったオリジナルのミルクによくあう紅茶と一緒に次の日の朝に食べてみた。うんうん、お福餅、いいね。中のお餅がやわやわで小豆の味がより濃い気がする。赤福も大好きだけど、お福餅もとても美味しい。
幻のお福餅を意外な場所で買うことができて、わたしの食べたいものリストのひとつがまた叶ったのだった。