ここのところ、体調が思わしくなく体の中にまるで鉛を抱えているかのように重だるい日々が続いた。予定があればなんとか気持ちを奮い立たせて動いていたが、それ以外はただひたすら目を閉じていたい。寝つきはよくないけど眠い。寝ても疲れが取れない。
そんなわけで、家にいる時間のほとんどを寝て過ごしていたら、あっという間に2kgも太ってしまった。年末年始はなんとか体重の増減なくやり過ごしたというのに!
そのうち、少しずつ気持ちが上向きになったのを感じたある日、久々に友人と会ったら、彼女が少しほっそりしていることに気づいた。なんでも年始に体調を崩して以来食欲が戻らない日々が続き、今は自分のベスト体重に近づきつつあるという。
なんと、同じ体調不良でも天と地の差じゃないか!
「痩せなあかん理由もあるからな」と、友人は言った。
そういえば、友人のお子さんはわたしの息子(13)と一つ違い。つまり、3月は小学校の卒業式、4月は中学校の入学式と、人生の中における大きなイベントが続くのだ。「写真に残るから、きれいなお母さんでいたいやん」そう言う友人の姿、顔、全てが、わたしには眩しく見えた。
そして、ふと、ひらめいた。
「じゃあ、わたしも卒業式に出るつもりでダイエットしてみようかな」
もちろん実際には出席しないが、わたしは友人のお子さんの卒業式に出るつもり、晴れやかな門出の日に、最高のコンディションで写真におさまるつもりで、自分を磨く。確か去年わたしも息子(13)の卒業式、入学式に出た時に磨いたはずなのだけど、たった1年弱で錆びついてしまったようだ。そういえば、昨年の春に健康診断で2kg痩せろと言われていたが、それも途中で断念していたっけ。
ああ、この、だめ人間が!!
脳内で過去の自分を罵っていると「まずはおやつを抜いてみたらいい」と、友人は言った。けれど、それは、食いしん坊のわたしには到底簡単なことではない。
しかも、今、家の中には、夫が買ってきてくれた大好きなガトーフェスタハラダのラスクがたくさんあるのだ!他にも素焼きのミックスナッツと板チョコを一緒に食べるというのが、今いちばんのわたしのお気に入りのおやつで、甘いものとカリカリの食感を繰り返すと、美味しくて脳がとろけそうになる。もはや、中毒と言っていいかも知れない。
しかし、友人は断言した「食べなければ、痩せる」
ふむ、経験者から出る言葉は重みがちがう。
けれど、こちらも往生際が悪いので「でも、おやつ抜きで夕方にお腹が空いたら、どうしてんの?」と、尋ねた。
友人は「ふふ」と笑い「わかる、わかるで。そうなるよな」と、まるで「ええ、私もその道通りました」と、言わんばかりに余裕の表情だ。
そういう時には温かいものを飲む、と友人は言って「ただし、」と繋げた。「コーヒーと紅茶はあかん。なんか食べたくなるからな。おすすめは、ほうじ茶やで」え、ほうじ茶も、最中とか大福とか食べたくならへん?と、思ったが、友人に呆れられそうな気がして口には出さなかった。だめ人間にも、それなりのプライドはあるのだ。
でも、わたしに出来るだろうか?今までお菓子をやめようと思ってもやめられなかった、このわたしに。
そう悶々と思いながら友人と別れ家路につき、家事をしたのち、ふーっと一息を入れるために、いつも通り素焼きのミックスナッツと明治のボックスチョコを手に取り、しばし、じーっとそれらを見つめたあと、2つとも元に戻した。
そう、この日、わたしは間食をしなかった。
だって、わたしは、あと1か月半後、友人と共に卒業式に出る(つもり)なのだ!
さて、昨年の今ごろ、息子(13)の卒業式前のわたしは一体何をしていたっけ?と、写真を見返したら、お赤飯の写真がやたら出てきた。ああ、そういえば、VIVANTを見てお赤飯が食べたくなってよく買って食べてたわ。
こういうところだぞ!!

とらやにもお赤飯を探しに行ったほど
(写真のお赤飯は、近所の和菓子屋さんのもの)