「村上隆もののけ京都」に行ってきた。
幾度となく駅のポスターで目にしていて興味が湧いたのと「これなら、息子たちも楽しめるのでは?」と思ったのがきっかけだった。
ちなみに、息子たちは村上隆さんに対しての知識は全く無く、わたし自身もゆずのアルバムで見かけたのと、ルイ・ヴィトンの記憶しかない。
(今から約20年前、大阪の繁華街・北新地近くで仕事をしていたため、村上隆さんのデザインのお花マークのヴィトンのバッグを持って歩く方々を目にする機会が多かったのだ)
ということで、家族4人で京都市京セラ美術館へ
この日も絶好調に暑い
会場に入ると、荷物をロッカーに入れるように言われた。今までの美術館では「ロッカーもありますのでもしよかったら」くらいの案内だったが、「会場内は混み合っておりますので、お荷物はロッカーに入れてください」と言われ「やっぱり村上隆さんってすごいんやなあ」と、思った。
会場入り口の阿吽像
口に入れられたら最後ってくらい歯がある
さて、中に入ると、想像以上にすごい人の数だった。受付の方の言う通り荷物をロッカーに預けてよかった。とにかく最初の部屋は、前も詰まってるし後ろからも人が来るので、体を横にして人混みをすり抜けるのがやっと、という感じ。ここでは作品をあまり見ることはできなかった。
次の第2室に辿り着くと、息子(12)が立ち止まった。四神(青龍、白虎、朱雀、玄武)が四方の壁に描かれた暗室だったのだが、息子(12)はこの白虎に圧倒されたという
よく見るとたくさん白虎がいる
たまたま絵の前に人がいない瞬間だったので、じっくりと見ることができた。これをどうやって描いたのだろう?と息子と話した。ある部分は、絵の具でカラフルに塗った紙の上を黒クレヨンで塗りつぶして、あとから削るとこんな風になるのかな?と考えたけれど、それじゃ違う気がする。
白虎の表情は怖いけど、カラフルだからかわいい、でもやっぱり立ち上がるとめちゃくちゃ大きいだろうから怖い。
その後も様々な作品を見て歩いていると、
白虎の下書きだ!
こう見ると眉毛の太さとふさふさ具合が可愛らしく見えるポイントなのかな
数ある作品の中で、わたしが「好きだな」と感じたのは、
夢みたいに水面が美しい「金閣寺」
そして、外に出ると…
これ、すごい迫力だった
「どうやってこれを運んだんだろうね」と、息子たちと話していたら、会場出口手前のテレビで村上隆さんのインタビュー映像が流れていた。
そこで、この「お花の親子」の設置映像も流れていたのだが、その中で村上隆さんが「作品は、自分の頭をパカッと開けっぱなしにして、その中を見せているもの」というようなことを(もうちょっとちゃんとした言葉で)おっしゃっていて「わたしは今、村上隆さんの頭の中を覗かせてもらってきたのか!」と、感動した。
なんか、うようよしたもの、もやもやしたもの、おどろおどろしいもの、かわいいもの、それがぜーんぶ頭の中に蠢いていて、そのまま形にして表現できるのがすごいよなとも思った。頭の中を見せてもらったんだもの、そら疲れるわな、と納得できるほど、出口につくころには泳いできたあとのような心地いい疲れを感じたのだった。
せっかくなので特設ミュージアムショップでグッズも見たかったが、ショップの中もそれはもうすごい人で、さらにそこに入るための長い列もできていたので、諦めた。
「村上隆もののけ京都」は神戸旅行に出る前に訪れていたので、この時は美術館に行くこと自体が随分久しぶりのことだったけれど、息子たちは「楽しかった」「おもしろかった」と言っていた。よかった!
美術館を出てから、東山から河原町まで歩いてぶらぶらしていたら、先日息子(9)が「パパにも飲ませてあげたい!」と言っていた搾りたてオレンジジュースの自販機を見つけたので、夫に飲ませてみた。
河原町OPAの中にあった
夫は息子たちと同じくオレンジが大好きである。というか、息子たちをオレンジ好きにさせたのは夫だ。飲む前は「オレンジは好きやけど、別にこれはいいわ」とか言ってたくせに、飲んだ後は息子(9)と同じように目がハートになっていた。これ、美味しいよね。
ちなみにビュッフェにあるとオレンジをたくさん食べる息子たち。なのに、なぜか家でオレンジを出してもあまり食べないので、これからは搾ってジュースにすればいいんだ!と思った。けれど、いつもオレンジを買うのを忘れてしまって結局できていない。
暑かったけれど、芸術に触れて楽しい一日でした。