わたしのあたまのなか

わたしのあたまのなかの言葉を書きたい時に書く場所。覚えておきたい出来事やお出かけの記録、おいしいものについてもよく書きます。

夏休み

この前「早く夏休み終わらないかなあ」と、思った。わたしは息子たちと毎日一緒にいることのできる夏休みが決して嫌いではない。それでも、ほぼ自分の時間のない日々に、久しぶりに疲れてしまった。

特に息子(9)は、まるで2、3歳のころのようにわたしのあとをついて回る。洗濯物を干すだけなのに「一緒に行く」と言うし、少しトイレに長めに入ればコンコンとノックして「大丈夫?」と聞いてくるし、休憩しようとゴロンと寝転がれば「おかあさん、だいすき」と上に乗ってくる。

それは、とても、かわいいし、幸せなことだ。

洗濯物を干すのも手伝ってくれるし、わたしの体調を気遣ってくれるし、寝転べばいつも頭をモミモミと揉んでくれる。

また夏休みに入ってからというもの、日々のお買い物に行くのが大変になった。今までは息子の足だったキックボードが夏休み前に壊れてしまったのだ。それまでわたしは自転車、息子はキックボードで行っていたおでかけは、全て徒歩。「お買い物に行ってくるから、30分くらいお留守番できる?」と聞いても答えはNO。

2人で日傘をさして、汗をかきかきスーパーまで歩きながら(いつもなら1人自転車でサッと行けるのになあ)と、普段の平日を恋しく思いつつも(まあ、これも、思い出やな)と思う。

 

でも、少しは自分の時間が欲しいな、と強く思うようになったある日の夜。

「今日おかあさんあとから寝るからね」と告げると、息子(9)はウルウルと目に涙を溜めた。何も息子だけ先に1人で眠らせるわけではない。寝室には夫と息子(12)も一緒だ。だけど、息子(9)はいやだ、と言う。

「おかあさんと、寝たい」

頑なに寝室のドアから動こうとしない息子に、あれやこれやと言い訳をするはずが、思わず本音が出た。

「おかあさん、君たちのことが大好きやし、一緒に過ごせる夏休みも楽しいで。でも、1人でゲームをしたりぼーっとする時間も大好きやねん。だから、今日の夜は1人で過ごしたい」

これは、本当だった。わたしは家族と過ごす時間が楽しくて大好きだけど、同じくらい1人でダラダラと過ごす時間も大好きだ。

息子(12)に促され、涙をぽろっとこぼしてわたしを見つめながら息子(9)は寝室に入って行った。

1人静かなリビングに戻り「やったー!1人でのんびりできるぞー!」と両腕を伸ばすわたしと、「一緒に寝たいって泣いてくれるなんて今のうちやで?いいの?」と息子の涙を思い返すわたし。

数秒後、上げた両腕をパタンと下ろし、ふうーと大きく息を吐いてから、リビングの電気を消した。1人の時間は大切だが、何も息子を泣かしてまで過ごすものではない。いや、でも…

 

こうして、わたしはまた自分の時間を過ごすことなく、お布団で息子たちに巻きつかれながら「早く夏休み終わらないかなあ」と、思うのだった。