わたしのあたまのなか

わたしのあたまのなかの言葉を書きたい時に書く場所。覚えておきたい出来事やお出かけの記録、おいしいものについてもよく書きます。

チョコレート味の飴の思い出

家族で買い物に行ったら、息子たちが「これ、買っていい?」と、サクマドロップスの缶を持ってきた。

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缶に入った飴は、今も昔も特別な感じがしていい

 

我が家では、わたし自身が幼いころに飴を喉に詰めてしまい怖い思い出があり (メロン味の大きな飴だった) 息子たちにはあまり食べさせないようにしてきた。息子たちにも「飴は怖いもの」と、散々言ってきたため、あまり飴を欲しがらない方だと思うが、それでも時々こうして「飴を食べたい」と言ってくることがある。

そういえば、少し前も「ミルクの国」という飴を欲しがっていた。あれはミルクの味が濃くて甘くてとても美味しいが、飴玉が大きいので却下した。けれど、あまり飴に慣れないまま、外でもらって食べる機会があるのもまた怖いので、今回は買うことにした。

 

さて、家に帰り開けてみると、いろんな味があるので息子たちはあれこれと迷っていた。

「おかあさんは子どもの時、チョコレートとハッカが好きやったわ」と、横から声を掛けると、今はイチゴ、パイン、レモン、オレンジ、メロン、リンゴ、スモモ、ハッカの味の飴しか入っておらず、チョコレート味はなくなっていた。

調べてみると、今回購入したサクマドロップスにチョコレート味が入っていたのは1988年までだそうだ。

確か、高校生のころもチョコレート飴を食べた記憶があったので、おかしいなと思ったら、どうやらわたしが子どものころに食べていたのは「サクマ式ドロップス」といって、それを作っていた会社は去年廃業してしまっていた。そういえば、昔食べていたサクマ式ドロップスは、今息子たちが食べている飴よりも、もっと粒が厚くて全体的に白っぽかった思い出がある。ということは、もうあのチョコレート味の飴は食べられないのか。

 

あの茶色の美味しいチョコレート味の飴。

本物のチョコレート、とは少し違う味だけれど、ずっと口の中で甘くて、まるでごほうびみたいな味だった。

確か友達と分け合う時はチョコレート味は争奪戦になっていたはずだ。わたしはチョコレート戦で敗れた場合は、絶対と言っていいほど誰も手を挙げずに余りがちなハッカ味を食べていた。みんなハッカ味を嫌がったが、食べているとスッとする中にほんのり甘さがあって、あれもチョコレート味と同じく唯一無二の味で美味しかったのだ。

息子(12)がハッカ味を食べていたので「どう?」と聞いてみたら「あんまり好きじゃない」という答えか返ってきた。がーん

「焼肉屋さんのレジでもらえるミント味の飴の方が好き」とも言っており、むむむ...ハッカ味の美味しさがわからないとは!と思ったが、もしかしたら、わたしの愛したサクマ式ドロップスのハッカ味と、息子の食べたサクマドロップスのハッカ味では風味が違うのかも知れない。

 

わたしはいまだに飴が苦手なので懐かしいサクマ式ドロップスを「また食べたい!」というわけではないが、あのチョコレート味の飴だけは、いつも息子たちに言うように「口の中のほっぺたのポケット」に入れて慎重に食べてみたいな、と思う。