わたしのあたまのなか

わたしのあたまのなかの言葉を書きたい時に書く場所。覚えておきたい出来事やお出かけの記録、おいしいものについてもよく書きます。

時々食べたくなる

 

高校生のころは隙あらば食べたかったマクドナルド。このごろでは、息子たちがマクドに行きたいと言う時に仕方なく食べるもの、に変わってきた。もちろん、昔と変わらず美味しい。けれど、年を重ねるにつれて、食べた後の体がちょっとしんどくなってきたのだ。

ところがしんどくなるとわかっていても、1、2年に1回ほど猛烈にマクドを食べたくなる時がある。この前がまさにそうだった。その休日の昼は外食する予定などなかったものの、時間的に帰って作るのも慌ただしいので、食べて帰ることになった。

わたしたちは外食をする時、何を食べたいか家族でジャンケンをすることが多い。どんなお店でもいい気分の時はジャンケンを降りて傍観者になるのもヨシ、または参加して勝者となった場合、他の者のプレゼンを聞いてお店を決めるのもヨシ、である。この日勝ったのはわたしだった。わたしは普段どこでもいい時が多いので、いつもは家族のプレゼンを聞いてから決めるが今日は、ちがう。

「あの、マクドを食べたいんです…」

おずおずと告げると、夫は「珍しいな」と言い「そういえば時々食べたいって言うよな」と納得して、息子たちは「やったー!」と、喜んでくれた。マクドまでの道中、心の中では(やったー!マクドだぜー!)と湧いていた。

 

さて、わたしのNo.1はこれまでずっとダブルチーズバーガーだった。これ以上美味しいものはこの世にないと思ったほど毎回あのトロトロのチーズの海に恍惚とした。とは言え「期間限定」と書かれたものには弱い性格なので、時々限定のハンバーガーも食べたけれど、結局は食べ終わったあと「やっぱりダブルチーズバーガーやな」と思ったものだ。

ところが、ある日大好きなダブルチーズバーガーにかぶりついたら、とてつもなくしょっぱく感じるようになってしまった。いくらしゅわしゅわのスプライト(わたしはマクドではいつでもスプライトだ)をゴクゴクと流し込んでも、舌の上が辛くてたまらない。美味しいが、とにかくしょっぱくて参ってしまった。今まで美味しかったはずなのに。

ああ、わたしの味覚はもう若くないのか。

もう、マクドを楽しめないのか。

ダブルチーズバーガーを美味しいと思えなくなってしまった自分の体の変化と老化に、とても落ち込んだけれど、ある日、また息子たちに行きたいとせがまれて訪れたマクドで、ふとビックマックを選んだら、びっくりするくらい美味しかった。野菜はシャキシャキでオーロラソースのおかげでハンバーガーを食べているというより、サラダを食べている感じ、よく言えばサブウェイを食べている感じ。何よりしょっぱくなくて、安心した。

以来、わたしの新NO.1はビックマックだ。

ビックマックのおかげで、わたしはマクドを再び楽しめるようになった。昔は「こんな大きいハンバーガー食べられへんわ!」と、思っていたはずなのに、めちゃくちゃ食べたい時に食べたらペロリと食べられる。しかも、てりやきよりビックマックの方があっさりしているように感じるまでになった。(カロリーはビックマックの方が余裕で高いのに!)この日も、ドライブスルーでそれぞれが食べたいハンバーガーを注文して、家に帰ってテレビを見ながら家族でのんびり食べた。体がだるくなったり胃が痛くなるかな、と心配していたけれど、食べたいと体が欲していたせいか、何の変化もなく安心した。

時々食べたくなる、マクドナルド。次にわたしが食べたくなるのは、いつだろう。