クリスマスの楽しい食事を家でしていた時だった。
じゅうじゅうとグリルで焼いた手羽先にガブリとかぶりつき「ああ、美味しい。中骨を抜くのは大変だったけど、やっばり食べやすくていいわ」などと思いながら、もぐもぐと味わっていたら、身に覚えのあるピリピリとした嫌な痛みと違和感を唇の下に感じた。
うっ、まさか...と、席を立ち鏡を見ると、やっぱり!!
いつものあいつ!疲れた時に出てくるあいつ!!口唇ヘルペスだ!
前回は夏休みの前と後にできてしまった
↓ その時の記事
ビタミンCの摂取がヘルペス予防によいと知り、この時からサプリを飲むようにしていたし、元々年末年始にヘルペスが出やすいため、暴飲暴食も避けてきた。
この日の前日のお昼ごはんだって、息子たちはとっておきのカップラーメンを食べていたけれど、わたしはクリスマスの食事に備えて、とっておきのラクサヌードルをぐっと我慢して、わかめごはんにしたというのに!なぜ!
しかも、このヘルペスは親玉級にでかく成長するやつだ、と、予感がした。
ヘルペスが繰り返しできる体質の方なら、なんとなくわかると思うが、なんかこう皮膚の下にあるウィルスがいつまでも活発に動いている感覚ってある。
ヘルペスはウィルスが元気な限り、皮膚の上にぷつぷつとした痛痒いできものとして増え続ける。小さくて済むタイプなら、その痛痒さが続く期間が短いけれど、大きく成長するタイプはいつまでも痛痒くて少しの刺激でぷつぷつを永遠に増やし続けるのだ。今回のヘルペスは出現した今の時点での痛痒さのムズムズした感覚が尋常ではなく強かった。
こいつは、多分デカくなるぞ
そんな予感がしたわたしは、夏に皮膚科でもらって大事に置いていた抗ウィルス薬をぽいと口に放り込み、塗り薬を塗りこんだ。
これで、お前らも終わりさ
薬の力を借りたわたしはフフンと冷酷にほくそ笑み、そして席に戻り引き続き食事を楽しんだ。その間も唇の下では、ちくちくムズムズとあの嫌な違和感がある。ウィルスよ、活動できるのも今のうちだけだ。薬にやられて根こそぎ息絶えるがいい。
翌朝、昨日は成長期まっしぐらに突入していたヘルペスの表面は乾き終焉期を迎えているように見えた。唇に違和感はまだ残るけれど、ムズムズとした痛痒さはもうほぼなかった。しかし、ほぼないというのは0ではない。ここで油断しては、唇に大量のぷつぷつとしたデキモノをこさえたままお正月を迎える羽目になってしまう。
わたしはダメ押しとばかりに再び抗ウィルス薬をごくりと飲み下し、塗り薬を何度も塗った。
そして、今、ヘルペスはぷつぷつとした水泡を3つだけに留め、活動を止めたようである。このまま放っておけばこの水泡にかさぶたができて、元旦を迎えるころにはやや赤みが残る程度で済むだろう。
わたしは、勝った。薬の力でヘルペスに勝ったのだ!
しかしながら、結局今年は口唇ヘルペスが5回も出来てしまった。
ビタミンCのサプリだけではなく、免疫力そのものをあげてどうにかしないと、加齢が進むとそのうち月に1回くらいできてしまうかも知れない。
ヘルペスが出来るとあの嫌な痛痒さが気になるのはもちろん、気をつけないと、人に伝染させてしまうのが怖い。例えばわたしが食べたものを一口どうぞなんてうっかりあげるのもダメだし、口周りにできるため、うがいをしたら洗面所のタオルもわたしが使うたびに交換する必要もある。
うーん、免疫力ねえ....。一体どうしたら上がるのかねえ
免疫力、来年のわたしの課題の一つになりそうだ。