先日、夫のお誕生日があったので、お祝いに家族で焼肉を久しぶりに食べに行ってきた。
ここは食べ放題のお店なので、わたしたちは欲望のままに肉を焼き、ごはんを頬張り、おしゃれな一皿も食べて大満足だったが、息子(12)は中学生になりこの春から大人料金となったためお会計でびっくりしてしまった。あと数年後には息子(9)も大人料金になるので、これからますます外食に行くのが大変だー!(中学生料金も作ってほしいよー)
さて、お誕生日といえばケーキだが、わたしや息子(9)の時にはアイスケーキを作ったので、夫はどんなケーキがいいか尋ねたところ「前にも作ってくれたいちごジャムと生クリームのケーキがいい」と言う。ジャムと生クリームのケーキ、とは以前行った徳島の大塚国際美術館のカフェで初めて食べたビクトリアケーキを真似たものである。
大塚国際美術館のビクトリアケーキ
ふわふわのスポンジにはたっぷりの粉砂糖、いちごジャムと甘さを抑えたクリームの相性がよくて、お菓子作りが致命的に下手なわたしも「これなら真似できるかも!」と作ったものが、こちら
2023年のクリスマスケーキ
息子(9)と一緒に作ったと言えども、この写真からわたしがいかに不器用でお菓子作りが苦手か伝わったかと思う。見た目はアレだが、スポンジは市販の物だし、わたしは生クリームをホイップして、いちごジャムを塗って、いちごを切っただけ、なので味は美味しかった。
さらに、
今年の息子(12)のお誕生日ケーキ
2回目にして表面だけなんとかキレイに整えられるようになった、というか、粉砂糖さえ振っておけば可愛らしくなることがわかった!
もちろんこれも市販のスポンジだ。わたしはお菓子作りが本当に苦手で、ちゃんとレシピを見ながら作っているのに、気づいたら工程を飛ばしていたり、量を大幅に間違えていたりする。もう、これは逆の才能としか言いようがないくらいに、お菓子作りとなると、なぜかレシピをまともに読むことができず、毎回大失敗してしまうのだ。それなのに、こんなわたしがいつもケーキを手作りしているのは、自宅近くにケーキ屋さんがないからという悲しい理由でしかない。もうドラッグストアは十分だから、美味しいケーキ屋さんが近所にできないものだろうか。
というわけで、今回の夫のお誕生日ケーキももちろん市販のスポンジケーキを買いに行った。ところが、なんと売り場にスポンジケーキがないではないか!!すぐさま店員さんにお尋ねすると、現在取り扱いがないとのこと。うわあ、どうしよう!別のスーパーに行かないと…と、考えながら出口に向かっていたら、さきほどの店員さんに呼び止められた。
「あの、これやったらスポンジケーキの代わりになると思うんですけど…」と、パン売り場に案内されて教えてもらったのは、ヤマザキのやわらか卵のシフォンケーキ
確かに!シフォンケーキって書いてるし!
「ほら、ここにねケーキにもなるって書いてるんですよ」と、店員さんが袋を裏返して見せて下さったのは、半分に切ってクリームを挟むとケーキにもなるよ!と書いてあるイラストだった。ということはメーカー公認なので間違いない。いつも買っているスポンジケーキよりも小さいけれど、2段にすればさらに豪華になっていいかも!(わたしの目があまりにも絶望に満ちていたので教えてくださったのだろうか…)
そして、出来たのは、
あら、かわいい
シフォンケーキを使ったビクトリア(風)ケーキは、ふわふわと柔らかくてとっても美味しくできた。もっとパンっぽいのかな、と思っていたが、しっかりシフォンケーキだった。わざわざ追いかけてまで教えてくださった店員さんに感謝だ。いちごジャム、ホイップした生クリームを2段に重ねたので、これ以上はくどくなるかな、と、上には生クリームを乗せるのをやめたのもよかった。
最後にお誕生日プレゼントだが、夫は普段からあまり物を買わないため、欲しいものを尋ねても「なんもないわ」と毎年言うので、わたしも何も買わないつもりだった。けれど、たまたまわたしと息子たちと3人だけでお買い物に行く時があったので「なんかパパのプレゼントにいいものがあるか見てみる?」と、お買い物ついでにお店を周ったら、すてきなヘアブラシを見つけた。夫は思ったよりそれを喜んで毎朝使ってくれている。
そのヘアブラシを見るたびに、美味しかった焼肉のこと、ケーキのこと、そして追いかけてくれた店員さんのことを思い出せるのでプレゼントに買ってよかったなあ、と、思うのだった。