ぽーんと放り出したい出来事や感情をだらだらと書いてみる
QOLがあがったはずだったのに
もう何年も使っていた2畳用のラグを、やっと夏用のものに買い変えた。
今まではペラペラだったが、モチモチのウレタン入りのものにして、さらに低反発の下敷き用のラグパットも買うことにした。 お金の話になるが、ラグとラグパットで1万円と、わたしの考えていた予算からは少しはみ出すが、これで快適な時間を過ごせるのだ。しかもわたしのはずせない条件だった「洗濯機OK」の文字が。
これは買うしかない!と、いざ使い始めたら、サラサラでモチモチの肌触りが気持ちよくて「QOLが上がるとはこういうことか…」と、日々幸せを感じていた。
そして、洗濯機で洗おうとしたある日。
ウレタン入りのため丸めるのに苦労したが、ぎゅうぎゅうに洗濯機に押し込んで、洗い始めてしばらくしたら洗面所から変な音が聞こえてきた。
「なんの音やろ?」と、見に行くと、洗濯機の蓋が見たことがないくらい膨らんでいた!ラグが水を吸って膨らみ蓋を押し上げていて、中で回るたびに蓋が歪んでバキバキと音を立てていたのだ。一旦運転を止めて、ぐいぐいっと上からラグを押し込んでもう一度動かして様子を見たら、今度は今まで聞いたことがない異音が洗濯機の中から聞こえたので、また慌てて運転を止めた。
その後調べてみると、どうやらわたしの家の洗濯機は8kgまでの小さいものだったので、今まで使っていた同じ2畳用のラグでもウレタン入りのラグとなると洗えないらしい。洗濯機OKって書いてたから買ったのに〜 ちゃんと調べればよかった〜
以来、仕方がないので、お風呂場で足でふみふみラグを洗って、折りたたんで浴槽のふちにかけて乳搾りのように水を絞り、しばらく水を切ったのちに、まだ少し重たいラグをベランダまで運んでヘトヘトになりながら干している。
「QOLが上がったと思ったのに、これじゃあ、はなしがちがうじゃないか」と思いながら…。
成長痛のはなし
ニュースを見ていたら、成長痛のはなしが出ていた。なんでも、ニッチェの江上さんの3歳のお子さんが足を痛がったため病院に連れて行ったところ異常がなく成長痛だったという。
それを読んで息子(12)の幼いころも同じことがあったことを思い出した。
あれは息子がやはり3歳のころだった。お昼寝から起きて突然左足が痛いと泣きじゃくった。眠る前に思い当たるようなケガはなかったし、腫れもなかったが、さすっても冷やしても「痛い」と顔を真っ赤にして泣きじゃくる。
それどころか、抱っこしてそーっと降ろしてみたら、すでに左足に力が入らず、崩れ落ちるように座ってしまった。なんとまともに立てなくなってしまったのだ。
ずっと「痛い」と大声で泣き叫んでいたし、これ以上様子を見ても何も変わらないだろうと、慌ててタクシーを呼んで病院に連れて行った。
病院でもわたしに抱きつきずっとすすり泣いている。
骨の病気?
気づかないうちに神経を傷つけることがあった?
息子の背中をさすりながらわたし自身も不安から泣きそうになるのを必死にこらえていると、診察室に呼ばれた。
抱っこをしたまま診察室に入り、息子を一旦椅子に座らせて「お昼寝から目覚めたら急に足が痛いと泣き叫んで、痛みが治らないようなんです」と、お医者さんに説明していると「きょう、ちゅうしゃする?」と息子が聞いてきた。当時の息子の言う注射とは予防接種のことである。わたしの代わりにお医者さんが「ううん、いきなり注射はしないよ」と答えてくれたら、あろうことか息子は突然「やった!やった!」と、椅子から飛び降りてジャンプをし始めた。
おいおい、待て待て。飛び跳ねとるやないかい!突然の息子の行動にびっくりして固まっているわたしを見て、お医者さんは笑いながら「多分、成長痛ですね」と、言った。
これがわたしが「成長痛」というものを初めて知った瞬間だった。
その後、念のためにレントゲンも撮ってくれたがやはり足には何の異常もなかった。足の痛みの消えた息子はそれを不思議がることもなく、お医者さんたちに「何もなくてよかったね」と、言われて泣き腫らした目でご機嫌に笑っていた。
それから息子の場合は、寝入りと寝起きに成長痛がたびたび起こったが、足の甲をさすると痛みが治ることが多く、また息子もその痛みに慣れるようになり泣き叫ぶことはなくなった。
あの時は何もかもが不安で心配でたまらなかったけれど、今となっては懐かしい思い出である。
行けそうで行けない
もうすぐ息子たちの夏休みが始まるので、その前にわたしには1人でゆっくりと行きたい場所があった。それは、100均だ。
100均には1人で行くに限る。頭の中で「これはあれに使えるな」「今度これを使ってみよう」「これであそこが片付けられるな」などと、商品を見ながらあれこれと忙しなく考えていても、1人なら誰にも話しかけられないし、まとまらない考えを邪魔されることはない。
というわけで、絶対夏休み前に行こう!と思っていたが、思ったよりも雨が長く降り外に出られない日々が続いた。
大丈夫、まだ夏休みまで数日ある。
ある晴れた日「よし、今日だ!」と思ったら息子が体調を崩して学校を休んだ。
行けない。
次の日息子は登校したものの、結局早退することになった。
行けない。
次の日息子は無事に登校したが、今度はわたしが体調を崩した。胃が痛い。
行けない。
次の日は一日中、雨だった。
行けない。
その次の日は家を出ようとしたらちょうどかかってきた母からの電話が長引いてしまい、あっという間に息子の下校時間となった。
行けない。
お気づきだろうが、残念ながら夏休み前に1人で100均に行くことは叶わなかった。ついに、長い夏休みが始まるのだ。
行けそうで行けない、ダイソー。