わたしのあたまのなか

わたしのあたまのなかの言葉を書きたい時に書く場所。覚えておきたい出来事やお出かけの記録、おいしいものについてもよく書きます。

大人になってから英検3級に挑戦したこと⑧

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【とうとう2次試験当日】

 

予報では昼から大雨の予定である。なぜ今回も試験当日に雨が降るのだ!

前回は、車で試験会場近くのファミレスに送ってもらい家族に待ってもらっていたが、今回は上の息子(小5)が通う塾内のテストの日と重なっていたため、自宅近くの駅まで夫に車で2人まとめて送ってもらい、方面が同じ息子と途中まで一緒に電車に乗って行くことにした。

 

 

【今日だけはともだち】

 

 

いつもは親子であるが、今日は試験仲間、ともだちである。「いやぁお互い緊張しますなぁ」などと言いながら休日の朝の空いている電車に乗った。息子が言った。

「もし落ちたらまた受ける?」

親の立場なら「諦めない心」を教えるため「もちろん受かるまで諦めずに受けるよ!」と、言うべきであるが、今日だけは親ではなく互いに試験を受ける仲間である。「どうしよ、受けたくない気持ちもあるわ。勉強しんどかったしな…」と正直に言った。

息子は少し笑って「そうやろ?勉強しんどいやろ?僕はいつもやで」と言った。親の立場なら「お母さんもそうやって勉強してきたんやで」「君だけじゃなく、みんなだって同じように頑張ってるんやで」とか言うべきであるが、今日だけはともだちだ。「もうまじですごいと思う。学校行って塾行ってどっちでも勉強してるんやもんな。すごいわ!」と、素直に称えた。実際そう思っているし、弱音を吐ける間柄なんだから今無理に奮い立たせる必要などない。

 

【いつのまにかこんなに大きくなっちゃって】

 

ふと、息子と2人きりで電車に乗るなんて何年ぶりのことだろうか、と気づいた。下の息子が産まれてからは、2人きりでどこかに行くことがすっかりなくなった。この子が小さい時は、大好きだった電車を見せてあげたくて、よく2人でいろんな電車に乗ってあちこち行ったし、わざわざ路面電車に乗ったり、ホームで何本も電車を眺めたこともあった。

「あ!あ!」と言って小さな手で電車を指差してかわいかったなあ…

新幹線の入場券を買って、駅のベンチで新幹線を眺めながら家で作ってきたおにぎりを2人で頬張ったなあ…

そんなセンチメンタルな気持ちに浸っている母のことなどつゆ知らず、息子は携帯に入っている足し算のゲームを始めたので、2人で頭を寄せ合いゲームで遊んだ。2ケタはギリギリわかるが、3ケタになるとなかなか暗算ができない。奇跡的に答えが合っていると盛り上がった。ハイタッチもした。

そんなことをしているうちに電車が塾の最寄駅に着き、先に降りる息子に「頑張ってきてね」と声をかけると、「お母さんもな」と、言ってくれた。

いつもの親子もいいものだが、今日だけのともだちもいいものだなあ、と思った。

 

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