現在小学4年生の息子が小学1年生の時に始まった散歩部。
始めた時は全員が専業主婦だった。
みんなでいろんなことを話した。いろんな景色を見たし、いろんなパン屋さんを巡った。あらゆるスーパーも開拓したし、あちこち歩いたし、遠足と称して電車に乗って遠出もした。歩いた分しっかりとランチも食べた日もあったし、デザートまで食べた日もあった。
なんなら夏の始まりの暑かった日、どうしても食べたくなってチョコモナカジャンボをみんなで歩きながら食べたこともあった。あの日のチョコモナカジャンボは今までで一番美味しいものだった。
散歩部で相当歩いたはずなのに、体は締まりもしなかったし痩せもしなかったけれど、部員のはなしをお互いにまるで自分のことように笑ったり怒ったり悲しんだりしながら話して聞いて歩く時間は、最高に幸せなものだった。
先日、ついに最後の部員の一人の職が無事に決まり、これで散歩部の部員の全員が働くことになった。
わたしは、今、心のどこかで散歩部の終わりを感じている。
なぜなら、自分が働くようになってからお休みの日の体のだるさを思い知ったからだ。心はみんなに会いたいしみんなでお散歩したいのだけど、体がどうしてもいうことを聞かない。泥のように眠っていたいし、仕事の日は適当に済ませてしまうお掃除もしたいし、数日分の買い溜めもしておきたい。
始めたころは週に一度の散歩部活動も、最近ではみんなの休みの予定を合わせるのも大変なこともあり、月に一度ほどの活動になってしまった。来年はどうなるだろう。このまま静かに活動を終えてしまうのだろうか。
だけど、そんな不安を誰にも言えない。これまでたくさんいろんなことを話してきた部員には、特に一番言えないことだ。
だって、わたしたちが散歩部の活動を始めた時、何より大切にしたルールは「無理をしない」だった。しんどければ休む、雨が降ったらやめる、暑い時、寒い時は歩かない。途中で疲れたら迷わずコースを変えたり電車やバスを使う。そうやってお互いの体の具合を最優先にしてゆるくやってきたからこそ、3年も続いたのだ。
わたしを含む部員の環境がいつか変わることなんて、散歩部の活動を始めた最初から分かっていたことだったし、わたしがさみしいと言ってしまえば心優しい部員のみんなは都合をつけようとしてくれるかも知れない。けれど、それではこれまでみんなでずっと大切に守ってきたルールを破ることになってしまう。
だから、わたしは思った。
無理をせずに会える時に会おう。
無理をせずに歩ける時に歩こう。
このままお散歩ができない月日が過ぎたとしても「散歩部をやめる」と言わなければ、わたしたちは永遠にあの楽しい散歩部の仲間なのだから、と。

3月の散歩部で撮った桜の蕾

4月の散歩部で撮った桜の花