わたしのあたまのなか

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大人になってから英検3級に挑戦したこと⑥

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【またもや自分の考える力の衰えに嘆く】

 

 

こうして無事1次試験を合格したが、次にやってくるのは2次試験の面接、つまりスピーキングテストだ。スピーキングとは、

面接官に渡される5、6行ほどの英文が印刷されたカードを音読する

②③④その英文に対しての質問、またそのカードには小さなイラストがついているので、そのイラストについての質問に対して順次答える。

そして最後は、

⑤⑥面接官からランダムで出される日常に関する質問に答える。

という英文を読む+5つの質問の合計6つの試験である。当たり前だがこの全てを「英語」でやり取りしなければならない。点数は、1項目につき5点×6、さらに面接時の態度点が3点加点されて合計33点が満点である。ちなみに合格点は20点らしい。

①の英文を読むことに関しては、発音や区切るところが、よほどおかしくなければ0点にはならないだろう。②③④も、国語の文章問題と同じく文中やイラスト内に解答があるため、質問の英語を聞き取りさえできればそこまで難しいことではないと思う。…問題は⑤と⑥である。

英検の勉強に取り掛かった時に、私が真っ先にぶつかった壁。それは自分の「考える力」だった。2次試験では、日本語は一切使ってはならないため、どんな質問が来ても対応するには、とにかく瞬時に考える力を発揮させることが合格に繋がると思った。

あなたの好きな色は?その理由は?

あなたの週末のプランは?もっと詳しく。

スポーツは好き?それはどうして?

このほかにも、本当にたくさんの質問が想定されるため、どれが出されても絶対に打ち返さなければならない。もちろん英語で。日本語なら、初対面の人にあれこれ聞かれても、面接だと割り切ればわりと答えられるはずだ。

「好きな色はオレンジです。なぜならば、その色を身につけていれば、気持ちが明るくなるような気がするからです。」

「私の週末のプランは読書です。なぜならば、月曜に図書館に返さないといけない本があるから、この週末に読み切りたいのです。」

ほら、スラスラ出てくる。

が、これを英語で、しかもじっくり考えて書くのではなく、面接官を前に頭の中で正しい英文を組み立てて、瞬時に正しい発音に気をつけながら言葉として発しなければならない。

YA・BA・I 

あの時、英語に嫌われた…とかグズグズ拗ねてないで、さっさと2次試験の対策にうつればよかったのだ。しかし、後悔しても時は戻らない。3級を受けると決めたのはこの面接を英語で頑張って乗り切っている自分の姿が想像できたからではなかったのか!そんなことをしているうちに2次試験までの時間はあと20日ほどになっていた。

 

【とりあえず⑤と⑥だ!】

 

1次試験ではライティングに集中したが、2次試験は⑤と⑥の面接官との会話に集中だッ!…と思ったが、当然ながらやってみると①から④も私にとっては難しいことだった。うーん、やっぱり拗ねてる場合じゃなかった。

ちなみに、態度点は、入退室の際に礼儀正しくコミュニケーションをとっていれば点数はほぼもらえるらしいので、①から④の20点+態度の3点を手堅く狙うのもいいのかも知れない。

その日から、暇さえあれば私はネットで「英検3級 2次試験」と打ち込み、例題として出されている英文を声に出して読みまくった。

あいにくちゃんとした発音は今も自信がないままだが、そういうサイトではありがたいことにリスニングもできるようになっているため、それを聞いて→読んでをとにかく繰り返した。

息子たちは小学校の宿題で音読をよくやっているが、私が声に出して本を読む機会といえば絵本の読み聞かせくらいだ。しかしこの読み聞かせと音読は違う。英語で自信たっぷりと、ハキハキと読み上げなければならない。

しかもこのご時世でマスクをつけているので、口元がモゴモゴなってしまわないように気をつけたし、実際に、練習でもマスクをつけて読むようにした。

 

 

【まさかの解決策が見つかる】

 

その次は「英文を読みながら意味を理解する」 ということを始めた。2次試験では、その場で渡されたカードを20秒間目で追って黙読をしたのち、①の声に出して読む、というテストの流れがある。20秒間と聞くと長く思うかも知れないが、初めて出題される英文を英語として読みつつ、先のテストに備えてその意味までしっかり理解しようと思うと、意外と時間が足りないものだ。

実際、練習では、20秒間では英文を目で追うだけで精一杯で、イラストまで目が配れないことがほとんどだった。

しかし、これも慣れてくるもので、頭の中にルー大柴さんを置くということで解決策ができた。当初私は20秒間で英語を読み→そのあとまた最初から読み直し日本語訳にするというやり方だったが、それではどうしても時間が足りない。

そこで、頭の中でルー大柴さんが登場。

「Many peopleはpicnicにgoするのが好き。それはfunなんだよ、外でfamilyとeatするのが。」と、言った感じで主軸となる単語を拾いつつ、頭の中にしっかり意味を置いて読むことで、英文としても日本語訳としても、頭に入るようになった。とは言えこれが解決策となる勉強法なのか?と問われると自信がない。

しかし、私はこうすることで最後の2、3秒にイラストまでチラッと目を配ることができるようになった。イラストをちょっとでも見ておくことで「あっ、猫が2匹いる。もしかしたら数を聞かれるかも〜」と、頭の片隅にでも準備ができるようになったので、土壇場で編み出したMr.ルー大柴作戦は良かったと思う。

 

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