さて、わたしのブログでよく読まれているのは、現在11歳の息子が3年前の8歳(小2)の時に扁桃腺とアデノイドを切除した時の入院記録である。
わたしたち家族にとって大きな出来事だったし、上の息子(14)の扁桃腺も大きいため後々同じ手術をする可能性があったこと、そして自分自身も手術や入院に関してとにかく情報が欲しかったということもあって、自分のためとどこかの誰かのお役に立てたら、という思いで付き添い入院中に携帯のメモ機能に記録していたものをまとめてブログに公開した。
子どもの扁桃腺の手術が多いという春休みや夏休みになると、入院記録がよく読まれているので、今日はあれから3年経った今の息子たちの様子を記録しておきたいと思う。
息子(11)について
手術を受けた、入院をした、という出来事については覚えているけれど、その詳しい記憶はほぼ覚えていないらしい。ほぼ、というか息子自身は、入院初日の夜に手の甲に点滴のルート確保のための管のついた針を刺されて、すごく痛かったことだけ覚えているようだ。
わたしはこのブログに書いたことで、自分でも読み返したので記憶が濃くなっているせいもあるけれど、術後あんなに喉が痛いと泣いていたのに、その痛みすらすっかり忘れているのには驚いた。お医者さんが「子どもは割とすぐに痛みがおさまるし、乗り越えちゃうからね」とおっしゃっていたのはこういうことだったのか!と、思った。
また、手術後、少し高く変化したように感じた息子の声には、あっという間に慣れてしまった。声に関して周りから何か言われることもなかった。
そして、大きい扁桃腺のせいで食べ物(特にバラ肉などのひらひらとしたお肉)が喉に引っかかって食事中えづくことの多かった息子は、切除後全くそういったことがなくなった。それどころか、この夏は身長も体重も平均の成長曲線から外れるほど、よく食べてぐんぐんと成長している。扁桃腺を切除する前もしっかり成長していたのだけど、食べにくい食材がなくなったことで、食事を作る身としてはホッとしているところが大きい。
切除前は無呼吸でほとんど眠れなかったためなのか、朝起こすと怒ったり泣いたり暴れたりして目覚めが悪かった息子は、今では怒ることはなくなった。その代わり、声をかけたり揺らしたくらいでは起きないただのねぼすけさんにはなってしまった。それでも、起こすと泣いて暴れることがないということは、切除したことによって息子の睡眠の質は上がったのかな、と感じている。
息子(14)について
わたしの息子たちは2人とも扁桃腺が大きいけれど、その形が全く違う。
切除した息子(11)の扁桃腺は、ビラビラとした形で、まるで蝶々の羽が互い違いに張り付いているようだった。だからこそ、ひらひらした薄いお肉などがひっかかって飲み込みにくかったし、呼吸もしにくかったのだろう。
上の息子(14)の扁桃腺はなんというか大きくて丸い、という感じ。通常時もまるで腫れているみたい、と言ったら伝わりやすいだろうか。本当に腫れるとさらに大きく丸くなるので、喉を塞いでしまいそうで怖いのだ。
息子(11)の場合は、睡眠時の無呼吸から扁桃腺とアデノイドの切除に至ったのだけど、実は最近息子(14)も無呼吸になっていることがあった。ただ、ひどいわけではなく注意深く観察してもそれが起こるのは時々だったので、この春かかりつけの耳鼻科に相談をして、アデノイドも診てもらった。
すると、息子(14)の場合は、扁桃腺は大きいけれど、アデノイドの大きさは至って普通だったため切除は勧められなかった。また、扁桃腺が腫れるのは数年に一度程度だったため、これも切除はしなくていいとのことだった。
また、この春休み中に息子(14)の友人が扁桃腺を切除したらしく、どれだけ痛かったかというお話を散々聞かされたため、すっかり怖くなって「自分は絶対に切りたくない」と、言っている。14歳という年齢のため、おそらく付き添い入院は出来ないということもあって(息子のお友達も一人で入院したそうだし)超がつくほどのこわがりである息子は絶対に手術したくない、入院したくないとのことだ。息子(14)に関しては今後腫れを繰り返したりしてお医者さんから切除を勧められることがなければ、切除はしないだろうな、と考えている。
ちなみに、切除後のお友達の声はやはり前に比べて少し高くなっていたと感じたそうだけど、春休み明けしばらく経ったら元に戻ったと言っていた。これは、息子の耳がお友達の声に慣れたのか、本当に元に戻ったのか、どちらかは分からないけれど、切除した息子の声もそうだったし、術後に変わる声の高さに関してはその程度の変化なのだろうな、と思っている。
切除して思ったこと
扁桃腺のない息子の口の中はのっぺりしていてとても不思議。だけど、喉を塞ぎそうなくらいの大きさだった扁桃腺がない口の中を見ると、わたしはとても安心する。
この春、わたしの扁桃腺が腫れたことがあり、当初、それが感染するものかどうかわからなかったため、家族との距離も気をつけていたのだけど、息子に関しては扁桃腺がもうないため「この痛みをこの子が感じることはないのだな」と思うだけで、ものすごくホッとしたことを覚えている。
扁桃腺を切除してから、息子の体調に関して変わったことも特にない。例えば調子を崩しやすくなったな、とか、熱をよく出すようになったな、と感じることはない。
息子の場合は、無呼吸を繰り返すようになり診察に至った。その時に初めて扁桃腺と共に鼻の奥にあるアデノイドが大きすぎたことが分かったのだけど、お医者さんから「これらが原因で睡眠障害が続けば、やがて学習障害を起こしてしまう」とも言われた。また、無呼吸時にほんの少しだけの量ではあるけど、よくおねしょも繰り返していて、これは無呼吸によって気絶してしまっていたことが原因だったと後に分かった。それについても、長く続けば心臓に大きな負担がかかるとも言われた。
そのため、息子にとっては切除しか選択がなかった。扁桃腺やアデノイドに関しては取った方がいい、取らない方がいいと色々な考え方や研究があるだろうけれど、切除後すやすやと眠る様子を見ると改めて、息子の場合はこの選択が正しかったのだな、とわたしたちは考えている。
さて、実は、わたしは自分の扁桃腺も切除したいと悩んでいる。というのも、わたし自身が抗生剤が効きにくい体質ということもあり、一度腫れるとなかなか治らずにひどい痛みが1か月ほど続くからだ。
ただ、お医者さんに尋ねたところ、切除の目安として年に3回ほど腫れを繰り返す場合、とのことだったので、数年に一度大きく腫れるわたしは対象外のようだ。それでも一度腫れると本当に長くつらいため毎回「こんなもの、もういらない」などと、つい思ってしまう。
けれど、術後痛みで涙する息子を間近で見たからこそ怖い気持ちもあるし、1週間程度は入院する必要があるため、切除するにしても、息子たちがもうちょっと大きくなってからでいいか、などと悶々と悩み続ける日々だ。
最後に
現在お子様の扁桃腺やアデノイドについてお悩み中の方に、息子の入院記録が少しでもお役に立てたら幸いです。息子の場合は切除に至りましたが、それでも小児科、耳鼻科のお医者さんからは切除は必要ないと当初は言われていたため、色々な病院のお医者さんの意見を聞くのは大切だな、と思っています。
また、先日熊本で大きな地震がありましたので、現在入院中や入院前のお子様などがおられたら、などとご家族の不安なお気持ちを考えると、早く地震が落ち着いてほしい気持ちでいっぱいです。