わたしのあたまのなか

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青切符にドキドキ

 

1日より自転車の交通ルールがより厳しく変わった。

ながら運転や、信号無視や、踏切侵入など、そりゃだめだろう、といった分かりやすいものから、歩道走行禁止なども加わり、普段の移動に自転車を使うわたしはちょっとドキドキするようになった。

というのも、わたしが住む町の駅周辺や、お買い物へ行く途中の道の道路には大きなトラックやバスが数多く通るため、車道を自転車で走るなど怖くてできやしない。

道路の状況が危なければ歩道を通ってもよい、とのことだけど、交通ルールが新しくなってからの罰金がそれぞれ結構な金額を取られてしまうこともあり、これからは、どの歩道が自転車走行可で、どの歩道は歩行者専用道路、また通路によっては立ち入っていい時間帯を確認する、などと標識をしっかりと見てあたまに入れておかないといけない。

実際、標識に気を配りながら走ってみると、駅の周辺は歩行者と自転車OKだけど、駅前だけは歩行者専用道路などと細かく決まっていたりして、うっかりしていると気づかないうちに交通ルールを違反して青切符を切られてしまうことになりそうだ。

今までは交通ルールといえば、信号無視をしないことしか気にしたことがなかった。元々不器用なわたしには、ながら運転などできるわけもないし、傘を差すのが面倒なため自転車に乗っている時に雨が降ったら濡れたまま走ってきた。二人乗りをする年齢でもないし、踏切侵入など危ないことはそもそもしない。

けれど、これからは、一時停止もちゃんと守らなければならない。子どものころから長年自転車に乗ってきたからこそ、ついつい忘れがちだけど自転車も立派な車両なのだな、と改めて認識しなければならない。

 

そんなわけで、交通ルールが変わってからというもの、わたしは標識を気をつけて見ながら自転車に乗るようになった。もちろんヘルメットは以前からしっかりと被っている。わたしは元来真面目な人間であるからだ。

一時停止で止まる、歩行者専用道路は自転車から降りて押して歩く、歩道を走る時は道路側をそろそろとゆっくり走る。その間も標識に気をつけて違反をしていないか、ルールは守れているか。自転車交通法が改正されてからというもの、わたしは気を張って背筋を伸ばし自転車に乗っていたし、当然周りの自転車族も自分と同じだろう、と、思っていた。

 

ところが、周りを見回してみると、意外にも町の人々はそうでもないようだった。

 

まずは、ハンドルに両肘をつき両手で携帯を操作しながら自転車に乗る強者を見かけた。

逆にどうしたらそんなに器用なことが出来るのか。それ、エアロバイクでするやつじゃない?わたしが同じことをしたらすぐにバランスを崩してしまうだろうけれど、強者はフラフラすることもなくゆっくりしたスピードを保ちながら自転車を漕いでいた。

他には、両耳にイヤホンを装着し両手をポケットに入れながら坂道を自転車で下って行った若者もいた。

いや、もうそれ雑技団に入れるやつ。両手を放して自転車に乗れるバランス感覚は素晴らしいけれど、わざわざポケットに手を入れているところに何か青臭い若さを感じる。自信があるのはいいことだけど、転んだ時のダメージを考えると他人事ながらハラハラした。

最後はなんと、歩道をバイクで走ってくる人までいた。

見かけた時は思わず「うそやん」と声が出た。歩道をバイクで走るなんて道路法改正とか以前の問題じゃないか!しかも、歩道の真ん中をブーンと走るものだから、歩行者がバイクを避けて歩いていた。わたしも、真正面からバイクがやってきたので、一瞬あたまのなかが「?」になって、端に避けてしまったけれど、あの場合はバイクがこちらを避けるべきではなかったのか。

 

このように、自転車の交通ルールが変わってからも、町ではあちこちで意外ととんでもない人たちを見かけたものだから驚いた。みんなもわたしのようにビクビクしていると思っていたからだ。それとも、たまたま町のワルたちがこぞって駅前をうろうろしていたのだろうか。なんだか、違反の青切符や罰金に怯えて背筋を伸ばして自転車に乗っていた自分が少しだけばかばかしく思えてしまった。

だからといって交通ルールを破ろうという気にはならないし、これからも安全運転を心がけるけれど、もし青切符を切られるとしたら、まずはあの大胆なワルからたちだよな…と思ったら、自転車に乗るたびに緊張していた気持ちが、なんだかちょっとだけ軽くなったのだった。

 

おまけ

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あっという間に見納めになった桜