ジャン麺を食べに行こう
1月の初めのころ、家でテレビを何となく観ていたら「秘密のケンミンショー」が流れていて、高知のご当地グルメ、ジャン麺が紹介されていた。
ぷりぷりのホルモンとニラを卵とじにしたあんかけの熱々スープのラーメンが、それはそれは美味しそうで、家族全員の目がハートになった。これは…ぜひとも食べてみたい!
けれど、わたしたちが住む京都から高知に行こうとなると、これが結構大変なことである。同じ日本という国に住んでいても、ケンミンショーで紹介される美味しそうなご当地グルメを全て食べることなんて、なかなかできないことなんだろうな。
息子たちも「これ、食べたい!」と言うが、高知は遠いのよねーなどと言っていたら、夫が「…ジャン麺のお店が宇治にある!」と携帯で調べながら叫んだ。
ええっ、高知のご当地ラーメンが宇治で食べられるの?!
高知に行くのは遠いけれど、同じ京都の中の宇治なら問題ない。ただ、ケンミンショーで紹介されたとなるとしばらくの間は混んでいそうなので、1月の末まで待ってからお店に行くことにした。

まんしゅう 宇治店
開店時間の11:30より10分ほど前に到着してみるとすでに5、6人のお客さんが並んでいた。これはテレビで紹介されたからだろうか?それとも普段から開店前はいつもこんな感じなのだろうか。
ちなみに、ジャン麺(じゃんめん)とは、高知の焼肉屋さんの満州軒というお店が「ごはんに合うラーメン」として作ったのがはじまりらしい。このまんしゅうは、高知県内はもちろん、香川、広島、岡山、兵庫、大阪、京都とお店が展開しているけれど、京都では宇治店だけなので、やはりいつもこんな感じで行列が絶えないのかも知れない。
開店時間になり、無事席に案内された。メニューを見ると、ジャン麺+ごはんがおすすめのようだ。九条ネギジャン麺やトッピングのたまご落としなどもあったけれど、初めてなのでとりあえず間違いのないおすすめのジャン麺+ごはん小を注文することにした。

あつあつツヤツヤのあんかけ!
スープをすくう普通のレンゲと、具だけやごはんを入れたあとすくうための穴あきレンゲの2種類が添えられたラーメンは初めて。スープでごはんを食べることが大前提なのだな。
まずはスープを飲んでみると、意外にも辛くない。唐辛子も入っているはずなのに思ったより辛くないのは、スープに溶け出したホルモンの脂が辛味を包み込んであるからだろうか。また、ニラもたっぷり入っていてニラの味ではなく、もはや海苔の風味に似ているほど。わたしはあんかけが好きなので、麺が引き上がりにくいほど絡むあんがとてもよかった。
はふはふ言いながら麺を食べた後は、ごはんをスープにどーん!

大胆にIN
穴あきレンゲで掬いながら食べた。うーん、美味しいんだけど…と、食べていたら、おじややおかゆがあまり好きではない息子(10)が、ごはんをレンゲで掬ってスープに浸して食べていたのを見て気づいた。…これ、もしかして、ごはんをINするんじゃなくて、ごはんをスープに浸して食べる、いわゆるスープカレー方式で食べる方が美味しいかも!
自分の分のごはんはスープに全部入れてしまっていたので、息子のごはんとスープを拝借して食べてみたら、やっぱりそっちの方がわたしは美味しかった。次からはこうして食べよう。食べ終わって、お店の外に出たら、わたしたちが入った時と同じような行列が出来ていた。
ご当地ラーメンという特別なもの
これまで福井県の8番ラーメンや、徳島県の徳島ラーメン、奈良県の天理ラーメンなどのご当地ラーメンを食べてきて思ったことだけど、ジャン麺も他のご当地ラーメンと同じく、これを昔から食べていれば今食べた倍以上の特別な美味しさが味わえたのだろうな…と、思った。
もちろん初めて食べたジャン麺も美味しかったけど、もしこれが自分にとって馴染みのある懐かしい味だったなら、と思うと、これを昔から食べてきた人たちが羨ましかった。こんな風に思ってしまうのは、わたしが並々ならぬ食いしん坊だからだろうか。
ちなみにわたしにとってのご当地ラーメンは、スガキヤラーメンだ。生まれ育った枚方の周辺にはなぜかこの名古屋発祥のスガキヤのお店があちこちにあって、幼いころからラーメンと言えばこのスガキヤだった。きっとこのスガキヤラーメンも、ただ食べただけでは和風の優しい味、と感じるだろうけれど、わたしにとっては、食べた瞬間「ああ、懐かしい」と感じて枚方の風景や家族や友達と食べた思い出が蘇って、特別な味になる。
ケンミンショーに出てくるご当地グルメ
とは言え「秘密のケンミンショー」を見ていても、そこに出てくるご当地グルメを食べることが出来る機会などこれまでほぼなかったので、とても楽しい思い出となった。
ところで、わたしがいつか食べてみたいご当地グルメは、岩手県のビスケットの天ぷらだ。口の中の水分がもっていかれてしまいそうだけど、一体どんな感じ?ふわふわのサクサクな感じ?ちょっと甘いの?と興味津々である。今まで岩手県に行ったこともないし、親戚がいるわけでもないので、なかなか行く機会がないままでいるけれど、いつかは食べてみたいな、と、ビスケット天ぷらに度々思いを馳せているのだった。