わたしのあたまのなか

わたしのあたまのなかの言葉を書きたい時に書く場所。日々のこと、美味しいものや旅日記、好きな海外ドラマについても書いてます。

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腰が痛い

 

ある日突然、腰が痛くなった。

何かを持ちあげたとか、姿勢を変えたとかいうきっかけがあったわけではなくて、家の中を歩いて片づけている最中にゴゴゴ…と体の中の何かがずれたように痛くなり、右足の先まで冷たくなってしまった。

いつものように「寝て起きたら治っていますように」と、かすかな希望を抱きながら家にあった湿布を貼って寝て起きたら、残念ながらもっと痛くなっていた。今度は起き上がるのも一苦労。お恥ずかしい話だが、トイレに腰をかけるのにも「アタタタタ...」と、言いながら、もちろんトイレから立ち上がるにも「ああっ」と、情けない声を上げながら過ごした。それでも病院に行くのが面倒なわたしは湿布で乗り切ろうとしたけれど、夫から「そんなに一日中痛いって言ってなんで病院に行かへんねん」と、言われて確かにそれもそうだなと、整形外科に行くことにした。

早速レントゲンを撮ってもらうと、結果は「椎間板ヘルニアの疑いあり」だった。

椎間板ヘルニアってよく聞くやつやん... 

痛くて痛くて大変なやつやん...

実のところ、ヘルニアかどうかはMRIを撮らないとわからないらしいけれど、レントゲンを見る限りわたしの椎間板の間がかなり狭くなって神経を圧迫させているのと、腰の痛みが出た時に足が冷たくなったことが、その判断基準らしい。

ヘルニアと聞いて、特別な薬や注射を受けるのかと思っていたら、痛み止めと湿布と腰に巻くサポーターを出された。診察室で看護師さんからサポーターを巻いてもらったものの、これがものすごくチクチクする。あたまのなかで「これ絶対すぐに巻かへんようになるやつやわ」と思いながらも、待合室の椅子に座るのも椅子から立つのも一苦労だったので、まさに藁にもすがる思いでチクチクする腰をぽりぽり搔きながらお会計を待った。

 

すると、次はリハビリ室に案内された。

本当は一刻も早く帰って横になりたかったのだけれど、もう係の人が待っていて断れない状況だった。とは言え、リハビリとは一体どんなものかと興味もあったので大人しく従ってみた。

まずはベッドに案内されて、腰にビリビリと弱い電気の刺激を流されることになった。うーん、これが効くのだろうか。約7分ほど、電気が流れるという。他のベッドでは、おじいちゃんやおばあちゃんが世間話をしながら理学療法士の方からリハビリを受けている。亡くなったばあちゃんがよく「明日はリハビリやわ」と言っていたけど、こんな風に話を聞いてもらいながら足腰を伸ばしてもらっていたのかな。

ビリビリの弱い電気が痛みに効くのかどうかは不明だけど、うつ伏せで横になっていたらだんだんと心地よくなってきた。ぼーっとしていたら、耳をつんざくような電子音が鳴った。どうやら7分が経ったらしい。それにしても電子音が大きすぎる。眠ってしまう人がいるからだろうか。

続いて、腰を温めますね、と、どっしりとした大きな一人がけのソファに案内された。ひぃひぃ言いながら腰かけると、リクライニングが倒れると同時にフットレストまで出てきた。ああ、このまま寝てしまいそう。すると、腰のところにポカポカする大きなカイロのような物を挟まれた。ふむ、腰がじんわり温まって気持ちがいい。これは家でもできそうだな。

ふと目を開けると、隣の椅子におじいさんが腰を掛けたかと思うと、そのまま椅子が90度ほど頭を下にゆっくりと倒れて行く様子が見えた。なにこれ?大丈夫なん?と、ドキドキしながら見守っていたら、その向かいの椅子に別のおじいさんが腰かけて、何事もない顔でふくらはぎを空気の圧でマッサージされていたので、どうやらこれもリハビリの一環のようだ。安心したところで、ふくらはぎのところをぷしゅーっとマッサージされる様子を見て、わたしもあれやってもらえんのかなと、ちょっとわくわくしてしまった。

またぼーっとしていたら、ピピピ、と、今度はタイマーが鳴り、次はなんとさきほどの90度回転椅子(そんな名前では決してない)に案内された。まさか、わたしがこれを体験することになるとは!

まるで拷問椅子のように、腕と足と腰を固定された。ひぃ、これは一体なんのためのどこに効くやつなんだ?と、怯えていたら、これから椅子を回転させて、足をひっぱって腰を伸ばしますと説明された。なるほど、そのために頭と足を上下逆さまにさせるのか!

ウィーンと頭が逆さまになるけれど、体の全てを固定されているので、怖くない。それどころか、耳元でなんだかヒーリングっぽい種類の音楽が小さく流れていて、まるで無重力の世界に浮かんでいるようだ。ぐいーっと椅子の足の付け根の部分が動いて、腰を伸ばしてくれる。これがとても気持ちがいい。強さは加減できるとのことだったので、もっと伸ばしてもらおうかな、とも思ったのだけど、あまり強くひっぱられてあとから痛くなっても怖いのでやめておいた。ぐいーっと10回ほど伸ばしてもらったら、自動的に椅子が元の位置に戻っておしまい。

さて、最後はふくらはぎのマッサージかしら、うふふ、と思ったら、これで終了だった。確かに腰が痛いのにふくらはぎを触っても仕方ない。

待合室に戻ろうとしたら、次の予約を入れてから帰ってください、と言われた。けれど、適当な言い訳をして断った。ここに通ったら、不思議な心地よさに止め時がわからなくなるような気がしたからだ。あと、わたしのあとの順番を待つおじいちゃんやおばあちゃんがいて、なんだかこの中ではまだ若いわたしが器具を利用しているのが申し訳なかった。

家に帰ってすぐにサポーターを外して、腰を思う存分掻きむしった。そこから2日ほど極力動かないように過ごしていたら、やっとトイレには声を上げずに入れるようになった。腰には、まだ奥の方でもやもやとした痛みを感じるけれど、日常生活には問題がない。これからは、椎間板ヘルニアもどきと自覚して、腰を大切にいたわりながら過ごそうと思っている。

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腰が痛くなる前に食べた天一

やっぱりこってりは美味しい