わたしのあたまのなか

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短パンとサンダルについて

 

皆様はこれまでに自分のパートナーに「これだけは、やめてほしい」という何か条件をつけたこと、またはつけられたことがあるだろうか。

わたしはまだ夫と結婚をする前に「タバコとお酒はやめてほしい」と言われたことがある。喘息を持つ夫はタバコの煙が苦手で、夫はわたしと同じくお酒を全く飲まないので、酔っぱらいの放つ大声が苦手だからということだったが、そもそもわたしは喫煙者ではないし、お酒も飲めない。というか飲むとしんどくなるだけで楽しめないので、飲まない。そんなわけで、夫から出された条件はわたしにはほぼ意味のないものだった。

さて、実はわたしもまだおつきあいをしている時に「これだけはやめてほしいこと」として、夫にひとつだけ条件をだした。それは「短パンとサンダル」である。女性でも男性でも他人がそれを履いていてもなんとも思わないけれど、夫がその格好でわたしと並んで歩く姿を想像するだけで虫唾が走ってしまう。短パンもサンダルもわたしにとってはだらしのないものなので、休日やつきあっている時のデートの時にそんな姿でわたしの目の前をうろうろとしてほしくなかったのだ。

この条件を出した当初は、夏が来ると「ハーフパンツやったらいい?」とか「サンダル涼しそうやなあ」と、何度か夫から条件を無効にする提案があったけれど、わたしはどうしても首を縦には振らなかった。逆を言うと、わたしはこれ以外の条件を何も出していない。どんな柄でも着たかったらお好きにどうぞだし、リュックでもトートバッグでもどうぞ。でも、なんと言われても短パンとサンダルだけは嫌だから守ってほしい。というわけで、夫はいまだに暑い夏もチノパンなどの丈の長いパンツとスニーカーで過ごしてくれている。ちなみに長い年月の間にクロックスに関してはOKにした。あれは形が靴っぽいし、足の指が見えないのでいいという判定が(わたしによって)下されたからだ。

 

ふとした時に、夫がなぜわたしが短パンとサンダルをなぜそこまで忌み嫌うのか尋ねてきたことがある。だらしがないから、と答えたけれど、夫は家の中では着古したズルズルのパジャマだったり、夏なんて家の中では肌着とステテコでうろうろしている。これらだってどちらかというとだらしがないはずだけど、わたしはなんとも思わない。家の中だし楽な恰好でいいんじゃない?と思うし、ユニクロのエアリズムのステテコなんて、サラサラで気持ちよさそうでわたしも履きたいくらいだ。「なんで、ステテコはよくて短パンはあかんの?」と聞かれて、うっと答えに詰まっていたところ、夫がハタと気づいた。

「….わかった。短パンとサンダルっていつもお義父さんが履いてるからやん」

あっ、と、わたしもこの時になって初めて気づいた。そうだ、父はどこに行くにも短パンとサンダルだった。テロテロのツルツルのadidasとかの軽い短パンに、これまたadidasとかのスポーツサンダル。自分が子どもの時も大人になってからも、この姿に何か嫌なものを感じたことはなかったけれど、父を良く思っていないわたしは潜在的にこの姿が大嫌いだったらしい。ああ、なるほどね。2人で合点がいき、わたしから見た父のこれまでのいろんな行いを知っている夫は「そら、いややわな」と、納得してくれた。

 

そうか、わたしは短パンとサンダルがだらしがないから嫌いなんじゃなくて、夫に父のような格好をされるのが嫌で避けていたのか。深い。深くてなかなかに暗い理由だと自分でも思った。

 

ところで、夫の条件のタバコとお酒だが、こちらは夫の父が大好きだったものだ。わたしも酔っぱらった夫の父から失礼なことを言われたことは何度もあり、わたしにとっては困った人程度のものだったが、おそらく夫は、わたしに話してくれた様々な嫌な思い出以上に、幼いころからこのタバコと特にお酒にほとほと困らされてきたことだろう。

 

というわけで、わたしと夫は互いの親の嫌いな部分を思い出したくないから、それを相手にしてほしくないと気づかないうちに求めていたようだった。こう思うと、わたしたちはいくら年齢を重ねても、どこかの部分が傷ついたところで、ピタッと止まってしまっているのだな、と思う。

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暗い話だったのであつ森で作った

ミャクミャク様の看板の写真を載せた

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