わたしのあたまのなか

わたしのあたまのなかの言葉を書きたい時に書く場所。日々のこと、美味しいものや旅日記、好きな海外ドラマについても書いてます。

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再会

 

少し前に、息子が通う中学校の参観に出席した帰り道。校内で同じ委員を務める友人と会えたので立ち話をしていたら、わたしたちの方に向かってフラフラと歩いてくる女性がいた。目の端でその女性のことを捉えながらも、友人と話し続けていたところ、なんと異様な近さまで足を止めずに近づいてくる。友人の知り合い?と、さりげなく目で問うと彼女も戸惑っているし、わたしがその女性の方に顔を向けて見ると、その女性はまるで幽霊を見たかのような驚いた表情をした。

わたしはちょっと困りながらも、その女性が息子と同じ中学校の保護者であることは間違いないので「どうしたんですか?」と、声をかけようとした、その時「〇〇?」と、彼女がわたしが中学生のころに呼ばれていたあだ名を口にした。

え?え?わたしは彼女の顔を真正面からじーっと見た。すると、目の前の見知らぬ女性の顔にぼやーっとあのころの制服姿の友人の顔が浮かんで重なった。ああっ、中学時代の友人じゃないか!!

「◆◆?!!」わたしもすぐにあのころの彼女のあだ名で呼び返した。「なにしてんの?こんなところでなにしてんの?!」と、びっくりするわたしに彼女も「息子がここに入学したからやん!!え、息子さんここに通ってんの?!」と、同じようにびっくりしている。なんでもこの春から彼女の息子さんがこの中学校に入学し、枚方から電車に乗ってはるばる通っているとのことだった。わたしは委員の友人に事情を話して別れを告げて、中学時代の友人と話すことにした。

彼女が言った。「年賀状最後にするって書いてくれてたやん?でもLINE知らんからどうしようかなって思っててん」そうそう、わたしは昨年年賀状じまいをしたのだ。彼女から今年は返ってこなかったので、もう年賀状をやめたのかな、などと考えていたのだけれど、やはり年賀状じまいはせずにもう出すのをやめたということだった。

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わたしとしては、もう会うこともないだろうと思い切って年賀状じまいをしたのだけれど、こんな風に再会できて嬉しかったし、年賀状じまいをしたことで縁が切れることなく、逆に気にしてくれていたのだな、と思うとありがたいことだった。

「じゃあ、今LINE交換しよう」と、交換をしてその日は別れた。帰宅してから「こんなことってあるんやなあ」と、しみじみ感動がこみあげてきた。あのころの彼女には、わたしと同じ中学生とは思えないくらいしっかりした大人っぽさがあったのだけれど、約20年ぶりくらいに再会した彼女は、あのころとは逆に若くなっていてさらに美人になっていた。

そんなことを思っていたら、その日の夜になってピコピコと彼女からLINEが入った。「次の授業参観でまた会えたらいいな」「そうやな、◆◆を探してキョロキョロしとくわ!」そんな言葉を交わしたあと「またお茶でもしよう」みたいな社交辞令の言葉がないところが彼女らしいな、と思った。また、次にばったり会えたらそれでいいよね。あのころから今までのわたしたち、お互いにいろんなことがあったし、一回のお茶じゃ埋まらないものがあるし。

中学、高校となんとなく仲のいい友人だったわたしたちは、同じ中学校に通う息子を持つ保護者同士になって再会した。なんて、あのころの自分が知ったらびっくりするだろうな。

そんなことを考えていたら、長い間ずーっと忘れていたあの学校帰りの道のことや、田んぼの畦道、車が通るとギリギリになる狭い橋、いつもみんなで集まった駄菓子屋さんの駐車場など、彼女ともに過ごしたあのころの風景がばーっとあたまのなかに蘇って、その懐かしさにとても心地のいい夜になったのだった。

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きれいだったので思わず撮った空