わたしのあたまのなか

わたしのあたまのなかの言葉を書きたい時に書く場所。日々のこと、美味しいものや旅日記、好きな海外ドラマについても書いてます。

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もうパンダがいなくても

 

少し前に和歌山のアドベンチャーワールドで暮らすパンダが中国に返還されるというニュースがあった。日本で生まれ育った子パンダたちもまとめて返還されて、和歌山からパンダがいなくなるという。

わたしは息子たちが生まれてからというもの、アドベンチャーワールドに何度も遊びに行ったので、和歌山にも、アドベンチャーワールドにも、深い思い入れがある。家族で一緒に訪れた回数は、京都市動物園やひらパーより、アドベンチャーワールドの方がはるかに多いほどだ。

残念ながら息子たちが大きくなるにつれ、動物に興味をもたなくなり、ここ数年は白浜に行っても、アドベンチャーワールドには行かなくなってしまったけれど、目を閉じればあの場所の風景がすぐに浮かぶほどには、まだはっきりと覚えている。

 

そんな、アドベンチャーワールドからパンダがいなくなってしまう。

 

わたし自身はアドベンチャーワールドでパンダを見ても、ドデンと座りぼーっと笹をもしゃもしゃと食べる様子を眺めては「中におっさんが入ってるみたいやな」などと思う程度だった。でも、いつでもパンダはそこにいた。いつでも和歌山の空の下にいて、風に吹かれながら笹を食べていた。その姿をかわいいとは思うわけでもなく、特別だと思うこともなく、ただそこにいるパンダを見るのが、わたしは好きだった。

 

そんなパンダが返還されるというニュースを聞いた時、真っ先にわたしはパンダではなく、パンダのいなくなった和歌山は大丈夫なのか?と、和歌山、そして白浜のことが心配になった。白浜には、美しい自然に海や砂浜、釣りや温泉に、美味しい食事と、パンダ以外の他にもたくさんのお楽しみがあるけれど、わたしが今まで見る限り、全面的にパンダ推しだったからだ。

 


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アドベンチャーワールドには

パンダがいっぱい

 


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大好きな宿泊施設とれとれヴィレッジに

パンダヴィレッジができたころの写真。

 

白浜のありとあらゆるお土産売り場には、パンダの靴下やタオルハンカチやポーチなどのグッズがたくさん並んでいたし、パンダが描かれた箱に入っているお菓子もたくさん売られているのに、パンダが白浜から去ってしまったら、あのお土産たちはどうなるのだろうか。

もちろん、パンダは期限付きで貸し出されていたため、いつかこんな日が来るとはみんなわかっていたはずだけど、あまりにも白浜にパンダのいる風景が馴染みすぎて、返せと言われて驚きを感じてしまうほど、当たり前の日常が変わってしまうことにさみしくなる。それに、白浜で誕生した子パンダたちは、まだいてくれるんじゃないかと勝手に思い込んでいたこともある。この先、またパンダを貸してもらえるように中国に交渉しているとも聞くけれど、それだと結局いずれはこんなパンダショックを受けてしまうだけじゃないかとも思う。

 

だから、わたしは考えた。

もう白浜にパンダはいらないのではないか、と。

 

これだけ白浜がパンダのいる町として根付いたのだから、あちこちにパンダの名残が町中にあっても、不自然じゃないはずだ。だから、これから先、白浜からパンダがいなくなったとしても「パンダがいた町」と名乗って堂々とパンダ推しを続けて欲しい。パンダヴィレッジもそのままに残して、パンダグッズやお土産も売り続けたらいい。パンダが確かにいた町、パンダにとって暮らしやすく、パンダを心から愛した町として。

「白浜へようこそ、ここはパンダがいた町です」

そんな風に、パンダが消えたあとも変わらずパンダ推しの町があってもいい。

 

 

ただ、これはわたしのように無責任な観光客が、白浜を愛する気持ちだけで綴ったものだから、実際にそこに住まれている人や、そこで働き続けられる人からすれば「パンダがいた町」だけを続けられるわけがないと思われるかもしれない。難しいなあと思う。

 

だけど、だからこそ、わたしのようにただただ白浜が好きな人間はパンダが去ってもまた必ず行くだろう。わたしは携帯を見返してもパンダの写真が一枚も残っていなかったほど、ただの白浜好きだ。だって、アドベンチャーワールドのウォーキングサファリは見ごたえたっぷりだし、とれとれヴィレッジはいつでも特別な時間を過ごせるし、とれとれの湯の露天風呂から見上げるあの広い空は白浜にしかないし、和歌山の海や夕日や朝日はいつだって美しいのだから。

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