わたしのあたまのなか

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手作り醤油の記録・最終回

 

皆様はわたしが醬油を手作りしていたことを覚えていらっしゃるだろうか?醤油とは、今から1年前、旅行で訪れた和歌山の湯浅醤油さんの手作り醤油体験で持ち帰ってきたものだ。

今日はその最終回として、こちらで結果を記録していきたいと思う。

(これまでの記録にご興味のある方は、旅行の記録からか、手作り醤油の記録のどちらからか読んでいただければ嬉しいです)

zfinchyan.net

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手作り醤油の記録

2024年の2月に和歌山の湯浅醤油さんで工場見学と、櫂入れ体験、そして手作り醤油体験を申し込んだわたしたち。わたしの認識が甘く、当日完成した醤油を持ち帰られるものだと勘違いしていたら、手作り醤油とは、ペットボトルに麹や塩や大豆などの材料を入れて持ち帰り、家でじっくり1年かけて熟成して作り上げるものだった。

初めの1週間は毎日空気の入れ替えと撹拌、それが2日に1回になり、3日と、日が空いていき、最終的には1週間に1回の空気の入れ替えと撹拌を、1年間続けてきた。

 

2月

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これが材料を混ぜただけの醤油の赤ちゃん

3月

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このころは蓋を開けると

発酵で中から泡が吹き出して大変だった

4月

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まだまだぶくぶくと泡が活発

5月

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発酵が落ち着いてきた

6月

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少し色が濃くなった

7月

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夏の暑さで腐ってしまわないか心配だった

8月

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発酵による膨張の名残

9月

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大きな変化なし・腐敗臭なし

10月

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大きな変化なし

11月

写真なし

写真も忘れているが、

この辺りは撹拌すらよく忘れていた

12月

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だいぶ色が濃くなった。

香りはすっかりお醤油

1月

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完成まであと少し!

(でも本当に食べられるの?と少し不安)

2月

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息子(9)の手作り醤油とともに

 

 

そして、ついに1年が経った!


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←1年前   1年後→

こう見ると、熟成しているのがよくわかる。

わたし以外の家族も1年間かけて空気の入れ替えと撹拌に励んだが、そこまで自分が手作りしたお醤油に興味はなかったらしい。というか、夫と息子たちはお寿司もお刺身もお醤油ではなく甘だれで食べることを好むせいもある。

というわけで、わたしだけが手作り醤油の完成に張り切っている状態だったが、せっかくなので、美味しくお醤油を味わいたい!と、スーパーでお刺身を買って用意した。

食べる準備

この手作り醤油は大豆がゴロゴロ入っているので、このままでは食べられない。湯浅醤油さんで聞いた説明によると、コーヒードリッパーで漉すのが1番いいとのことだったので、早速セット。


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ボトルの中のお醤油を大さじ3杯ほど入れた

1分後

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おお!わたしのお醤油の最初の一滴!!

そして、5分後

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ぽたぽたと落ちるお醤油の雫

部屋の中はすでにお醤油のいい香りが充満してきた。目を閉じると、湯浅醤油さんの工場見学をさせていただいたあの日の光景が蘇る。ああ、いい香りだ!と、思わず深呼吸をした。

せっかくなので、お醤油だけをスプーンで少しすくって舐めてみた。するとびっくりするくらいしょっぱい!大げさではなく、しょっぱさの衝撃で、目の前がチカチカするくらいだ。でも、後引く辛さではない。しょっぱさが際立つが、尖ってはいない。おそらく、しょっぱさは旨味なのだろう。この夏の暑さにも負けないくらいの塩が入っているのだから、しょっぱくて当然だとも思う。

いよいよ、実食

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息子たちの好きなサーモンと、はまち

(左奥に見えるのは、

誘惑に負けて買ったお惣菜のイカリング)

まずはわたしが、この手作り醤油に合わせて絶対に食べようと決めていた、はまちを、お醤油にくぐらせてみる。

おおっ!さっきは口の中で弾けるように感じたお醤油のしょっぱさが全くない。まろやかな塩味が、はまちの脂を見事に包みこんで、さっぱりと食べられる気がする。しぼりたてのお醤油だというせいもあるだろうが、味は濃くないのに、お醤油の香りが強く鼻からすっと抜けて最後までとても美味しい。最高だ!

わたしが美味しい、美味しい、と言っていたら、家族もわたしのお醤油を味見しだした。みんな自分で作ったやつを食べなさいよ、と、言ったが、なんとなく自分の醤油は自信がないらしい。みんな、わたしのお醤油を美味しいと言って食べてくれたので、よかった。

(確かに息子(13)は撹拌の仕方が甘かったのか、ペットボトルの底に材料が沈んでカレールーのように澱んで溜まっていた)

お醤油を手作りしてみて

1年間の空気の入れ替え、撹拌は、単純な作業だからこそ忘れがちな作業で、味見もできないままの熟成期間は「こんなにも手間をかけて作ったのに、腐っていたらどうしよう」とか「食べてまずかったらどうしよう」とか、そわそわしながらの日々だった。

けれど、本来であれば、これだけ時間のかかる工程を体験できたこと、息子たちに体験させることができたことは、本当に良かったと思う。湯浅醤油さんでは、手作り醤油にこだわっていたが、一方で工場生産されるお醤油について否定されることはなく、大量のお醤油を安定して製造することで、お醤油という味の文化が守られて発展していくことはとてもいいことともおっしゃっていて、お醤油への愛に満ち溢れた会社だと感じたことを覚えている。

これはわたしだけかも知れないが、ボトルのお醤油の撹拌を行う時、蓋を開けてお醤油の香りを嗅ぐ時、あの和歌山の湯浅醤油さんの工場によく思いを馳せた。木の香りと醤油の香りが合わさったいい香りが脳内で蘇り、当時の楽しかった和歌山旅行のことも思い出せて、1年間楽しませていただいたものだ。

 

ただ、残念なことにわたしが住む京都では、湯浅醤油はほとんど売られていないし、売られていても瓶入りの大きなものしかない。まあ、それも昔はそのように売られていたので、こちらが便利を求めすぎているのかも知れないが。

でも、わたしが一番美味しいと感じた湯浅醤油さんのゆずぽん酢は、スーパーで見かけたことすらないのは、納得ができない。湯浅醤油さんのゆずぽん酢は、まろやかで香り高く、本当に美味しいのに!!

(ちなみに我が家では現在兵庫県の日本丸天醤油さんの天翔ゆずぽん酢を使っている。こちらももちろん美味しいのでおすすめだ)

 

 

さて、手作り醤油の記録はこれで最終回となるが「醤油(麹)は生き物」なので、1年経っても、ボトルの中のお醤油を使い切るまでは、1週間に1度、空気の入れ替えと撹拌をし続けなければならない。美味しくお醤油を味わってホッとして、うっかり忘れてしまわないように、わたしはもちろん家族にも声を掛け続けて、これからもお世話をしていこうと思う。