わたしのあたまのなか

わたしのあたまのなかの言葉を書きたい時に書く場所。日々のこと、美味しいものや旅日記、好きな海外ドラマについても書いてます。

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雪の日

 

冬になり、たまに雪の予報が流れると「ゆき、つもる?!」とはしゃぐ息子(9)の横で「どうか、積もりませんように」とわたしは静かに心の中で祈る。子どものころ憧れだった雪は、大人になり恐怖に変わってしまった。

わたしは冬が大好きだし、雪は降る姿も積もる姿もとても美しいけれど、ひとたび積もってしまえば、家から出られない怖さを知ったからだ。

 

滅多に雪が降らないわたしの地域も、先日の最強寒波の影響で、夕方からチラチラと雪が舞い始めた。ちょうどその時間は、息子(9)を習い事に送りに行く途中だったため、雪を見た息子は「つもる?これ、つもるんちゃう?」と、大騒ぎだった。しかし、その時の雪はひらひらと小さくて、地面に当たるとすぐに溶けていったので、積もらないだろうな、と、わたしは油断していた。

息子を送ったあといつもの夕方の一人の散歩を楽しむべく歩き始めたら、雪が先ほどよりも大粒になってきた。しかも、まるで吹雪のようにしんしんと本格的に降り始めたのだ。

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わたしのコートに積もり始めた雪

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雪の様子が伝わるだろうか

あれ、もしかして、これ…

みるみるうちにまつ毛にすぐ雪が乗り、それを払うたびに顔が濡れる。植え込みの緑に白い雪が重なっていく。これは傘がないまま歩くと風邪をひいてしまう!そこで、散歩をやめて一旦帰宅し、ストーブの前で温まり、再び息子を迎えに行くため傘を持って外に出ると、地面にうっすら積もり始めているではないか!

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怖いよう、積もり始めてるよう…

そして、翌朝

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絶対滑るやつやん

息子たちは大はしゃぎで、雪をかき集めて雪玉を投げ合ったり、雪だるまを作っていた。

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かわいい

だが、この日、夫は休日出勤、息子(13)はクラブの練習試合、わたしは学校役員の会議に息子(9)を連れて、4人がそれぞれが家から出る用事があった。これ、行ける…?

夫が、なんとか車を出せそうだと言って、息子(13)と一緒に家を出た。わたしたちは、その時間では早すぎたので、その2時間後に家を出る予定だったが、調べてみると乗るつもりだったバスが運行を停止していた。

数年前、やはり雪が積もった日にチェーンを巻いてバスが運行していたことを覚えていたので、運行停止は予想外だった。

歩いて行くしかないのか、ああ、面倒だ。だから雪はいやなんだ。そんなことを考えていると、この雪の影響で不参加になった保護者が多く、会議の中止の連絡が入ってきた。

家から出ないでいいと分かったら、途端に気が軽い。じゃあ、せっかくだから遊ぼうぜ、と、息子(9)と家の周りで雪遊び。

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そりすべりに挑戦する息子(9)

わたしが急ごしらえした段ボールとゴミ袋のそりで、何度も道を滑る息子。最後は上から下までびしょびしょになるまで遊んでいた。

 

昼過ぎになり、雪が止み、陽が当たり、徐々に解け始めた。シャバシャバシャバ…と、屋根から雪解け水が流れ落ちる音が聞こえてくる。

ああ、よかった。明日は日常が戻ってきそうだ。

わたしが窓の外を見ていると、息子(9)が急にしがみつき泣き出した。

「ゆき、さみしい」

「ゆきあそび、たのしかった」

「ずっとのこっててほしい」

しくしくと泣く息子の顔を見ていたら、雪が嫌いな大人になったわたしは、なんだか悲しくなった。いつから、これくらいの非日常を楽しめなくなってしまったのだろう。雪国のように本格的な雪かきが必要なほどでもない積雪なのに、なにをわたしはグズグズと文句を言っていたのだ。

「よし、じゃあもう一回遊びに行こう!日影にはまだ雪残ってるで」と、びしょびしょに濡れた靴を履いて息子と再び雪を求めて外に出た。

やんだはずの雪がパラパラとまた降り始めたので、「やったー!」と、2人で喜んだのだった。