わたしのあたまのなか

わたしのあたまのなかの言葉を書きたい時に書く場所。覚えておきたい出来事やお出かけの記録、おいしいものについてもよく書きます。

氷枕が手放せない

 

やっと朝と夜はヒンヤリと肌寒く感じるようになってきたこのごろ。

しかし気温と反して最近のわたしは夜寝る時の氷枕が手放せない。

なぜかというと憎いホットフラッシュのせいである。

ホットフラッシュとは、更年期でホルモンバランスが崩れた時に感じるのぼせや火照りのことで、わたしは首や顔が突然カーッとあつくなる。それはもう強烈で「あつい気がする」ではなく、実際に汗がダラダラと流れるほどあつい。

日中は朝に何度かカーッとのぼせることが多く、その都度いつも手元に置いている扇子で仰ぐか、まだ出しっぱなしの扇風機の風を顔に当ててしばらくすればスッと落ち着いていく。

これで困るのは眠っている時にそれが起こることで、扇風機は寝室にないし、あついけど眠い頭で扇子で仰ぐために手を動かすのも面倒だ。というわけで、夜眠る時に冷凍庫から氷枕を取り出し、タオルにくるんで一緒に寝室に持っていき、真夜中や明け方に火照りで目を覚ましてしまった時は氷枕を顔や首に当てるようにしている。

 

さて、このホットフラッシュというのは、暑いと書くのが正解か、熱いと書くのが正解かわからないが、とにかくあつい。人によっては、のぼせたり気分が悪くなってしまったりと症状は色々あるらしいが、わたしは顔と首だけがやたらと火照る。「火照った頬」「汗ばんだうなじ」などと表現すると色気を感じるが、実際には「あつくて鼻血が出そうな頬」あるいは「体は涼しいのに首だけ汗でべっとり」と、不快100%の症状で、特にわたしが嫌なのはそれらが突然来ることだ。

ただ椅子に座ってテレビを見ているだけ、寝っ転がって携帯を見ているだけ、そんなリラックスタイムの時にも、なんの前触れもなく顔と首があつくなる。お米を研いでいる時や食器を洗っている時など、手は水に触れていて冷たいのに、顔と首だけがあつい。それも外からではなく体の内側からカーッと湧き出るようなあつさだ。自分の体の中から湧き出るのにコントロールをできないのがつらいし腹立たしい。

「ああ、来るぞ...!」と、感じたら最後、もう体の中から感じるマグマからは逃げられない。顔と首だけに真夏の太陽の光を浴びた時のような強いあつさがしばらく続き、おでこやこめかみや鼻の下や首元に汗がじわっと滲んで最終的にはダラダラと流れていく。あつさが落ち着いたあと、サウナのようにいわゆる整ったという気持ち良さを感じることができればいいが、ホットフラッシュのあとにそんな心地良さなど、一切ない。

夏の間にこれを感じなかったのは、気温も体温もあつかったせいだろうか?それとも季節の変わり目が影響しているのかも知れない。

せっかく眠っていても、カーッとしたあつさで目が覚める。暗い寝室の中おでこに手をやるとすでにびっちょりと濡れている。ああ、もう、なんなんだよ。

寝ぼけながらも、氷枕に巻いたタオルをひきはがしおでこや首の汗を拭いてまたそれをくるくると巻いた氷枕に顔を沈めて火照りがおさまるのを待つ。これは一体いつになったら終わりが来るのだ、と思いながら。

そんなわけでわたしは氷枕が手放せない。

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我が家の氷枕たち