久しぶりにスシローでお寿司を食べてきた。
いつも家族で回転寿司に行く時はくら寿司が多いので、スシローに行くとテンションが上がってしまう。わたし調べなので、正確ではないかも知れないが、スシローの古い店舗の多くは座席が狭い気がする。そのため、わたしたちは新店舗の広い座席のスシローに行くようにしているため、店内もピカピカでテンションが上がっているのもある。
実は、わたしは高校生だったころ、スシローでアルバイトをしていたことがある。
そのころの店名はまだスシローではなく「あきんど」だった。最初に配属されたホールは当時のパートさんたちがえらいこと恐ろしかったので、わたしは店長に頼んで主に厨房をやらせてもらうことが多かった。今思えば随分わがままなバイトだが、理不尽な怒られ方も多かったので店長も辞められるよりは、と思ったのだろう。初めてのアルバイトだったが、1年弱続いた。
厨房で黙々と自動皿洗い機にお皿を突っ込んで、洗い終わったお皿を重ねて調理場の棚に置くという単純作業が好きだったし、調理場の男の子のバイトたちの会話がおもしろくてまるでラジオのようにいつもこっそり聞いていた。また、時々フルーツ盛り合わせを作らせてもらえることもあったのだが、わたしの家では回転寿司でデザートなんて食べさせてもらえなかったので「食後のフルーツか…いいなー」と、思いながら作っていた。
さて、この日食べたのは、
焼きとろサーモン×2皿、甘エビ軍艦、えびアボカド、シーサラダの5皿だ。
お腹がぺこぺこだったので、店内に入る前は「今日は10皿食べちゃうかも〜!」とか思っていたのに結局5皿しか食べられなかった。息子(9)ですら7皿食べていたというのに。が、今写真を見て気づいたが、焼きとろサーモン以外全部マヨネーズが和えられていたりかけられているものばかり。そら、すぐにお腹いっぱいなるわ!でも、甘エビ軍艦とシーサラダは、わたしにとってあきんど(現スシロー)の味だから仕方がない。
ところで約1年続けたバイトだったが、なぜ辞めたのか全く覚えていない。けれど、当時厨房で酢飯を混ぜていた時「このお米を一生懸命作ってくれた農家さんのことを考えて、1粒もこぼさんように大切に混ぜるんやで」と、店長から教えられたことだけはずっと頭に残っている。「こぼすともったいない」ではなく「農家さんのことを考えろ」と言われて、もっと大きなことを考えなあかんのやなと思った。
ちなみにその店長だが、わたしがバイトを辞めて数年後の25歳くらいのころ、当時の職場の休憩室でお弁当を食べながら昼のテレビ番組を見ていたら、スシローの新店舗オープンの紹介が流れていて、その店長が本部統括の人として取材を受けていてびっくりした。あの店長、今ではえらいさんやんか…と、お元気そうな姿を見ることができてとても嬉しかったのを、久しぶりのスシローで思い出したのだった。