ぽーんと放り出したい出来事や感情をだらだらと書いてみる
今買ってくるものじゃないだろう
先日、足首を思いっきり捻挫してしまい、痛みで動けない日があった。たまたまその日は夫が家にいたので「今日のごはんに何かお惣菜と、明日の分も買ってくるわ」と買い物に行ってくれた。
わたしの予想では、明日の分はきっと味付きのお肉を買ってくるだろうなーと思っていた。よく売られているヒラヒラの薄切り肉が焼肉のタレで味付けされているものだ。それならフライパンで焼くだけで簡単だし、夫の好物でもある。
さて、買い物から戻ってきた夫が得意げに出してきたのは…
鯛のあら！！しかも3パックも！！
近所のスーパーでは、魚のあらが売っているので、確かにわたしは、あら煮や、まぐろのからあげや、ハマチのお頭などでかぶと焼きもよく作る。あらは安くて美味しいので、我が家では食卓に並ぶ方だとは思うが、今買ってくるものじゃないだろう？！
きっと夫はあらの下ごしらえなど知らなかったのだろう。いつもわたしがさっと煮て簡単に作っていると思っていたのかもしれない。塩をふったり、熱湯でゆがいたり、流水で血合いやうろこを取ったり、臭みを取るための面倒な工程など想像もつかなかったんだろうか。
でも、それにしたって絶対にこれは今買ってくるものじゃないと思った。
そもそも魚のあらというのは「面倒だけど食べたい」と作る側が納得して買うもの、だと思う。
今、立つだけでも足が痛いというのに、明日、自分が台所で3パック分もあらの下ごしらえをするなんて考えられない。どういうつもりで3パックも鯛のあらを買ってきたのか問い詰めたかったが、悪気もなかったのだろうし何より足が痛くて気力もなかったので、ずーんと重い気持ちを抱えるに留まった。
次の日、意外にも痛みがだいぶおさまっていたので、面倒だが、鯛のあら煮を作ることにした。しかも、大きなフライパンが焦げついたために1つ処分したばかりだったので、鍋を2つ使って作った。しかも、しかも、日本酒も家になく、料理酒もちょうど切れかけで量が足りなかったので、余っていた白ワインで作った。
何もかもがちぐはぐだったけど、そんな中で作った鯛のあら煮はとても美味しかった。
けれど、それにしたって、今じゃないだろうという話である。
しぼり大根
わたしは、ぼーっとする時に食べ物系のYouTubeを見るのが大好きだ。
ロシアン佐藤さんや、MIYU ASMRさんなどの動画を献立の参考にしながら、よく見ているのだが、この前ななおもぐもぐさんというYouTubeチャンネルがおすすめに上がってきたので見たら「3年ぶりに米10合炊いたので、色んなおかずと一緒に食べ尽くす🍚」というものだった。
米10合？！とびっくりしながら見たら、本当にいろんなおかずと一緒に食べていた。それもめちゃくちゃ美味しそうに。関西弁で味の感想を語りながら話す様子が楽しかったのだが、その中で「しぼり大根」というお漬物を絶賛されていたので気になって食べたくなった。
どうやら京都のお漬物の会社が作っているという。というわけで買い物に行くたびにあちこちで探してやっと見つけた。
お漬物はどう撮っても映えないね
これまでは、大根のお漬物なんて、味の想像もつくし、大体似たような味だと思っていたが、この「しぼり大根」はパリッパリで、甘くて、しみじみと美味しい。全然しょっぱくないのに、なぜかごはんにとてもよく合う。
わたしは米10合も食べられないが、これがあれば確かにごはんがどんどん進むなあと、最近１番のお気に入りのごはんのお供として、毎晩パリパリと食べているのだった。
ユニクロ×マリメッコ
この前久しぶりに映画「かもめ食堂」を観た。
かもめ食堂を観てからIKEAでシナモンロールも食べた
昔、この映画を観た時はなんとも思わなかったが、今回観たら、もたいまさこさん演じるマサコさんのお洋服がとても素敵で、今まで興味のなかったマリメッコが気になってしまった。
さて、そんなある日、息子たちの服を買うために家族でユニクロに行き、お会計を済ませて出ようとしたら「ん？あれ、もしかして…」と、目についた棚に近づいたらなんとユニクロとマリメッコのコラボ商品がたくさん並んでいた。
「ああっ！マリメッコ！！」と叫びながらよく見たら、えらいことお値下げされている。
どうやら今年の5月にこのコラボが発売されていたそうで、わたしはそれを全く知らずに、このお値下げされたタイミングで出会った。それは嬉しいことだが、元のラインナップを見たらもうすでに完売のものも多く、悔しい限りだった。
けれど、わたしが「かもめ食堂」を観たのは、夏休みに入ってからのことだったので、5月の発売時にユニクロに来ていても、きっと素通りしていたことだろう。マリメッコが気になりだしたこのタイミングでまだ商品が残ってくれていたことの方が奇跡だったのかも知れない。
というわけで、同じく「かもめ食堂」を見た夫や息子たちに「安くなってるんやし、買ったらいいやん」と背中を押され、シャツにワンピースに帽子にカバンと、棚にあったほぼ全種類を買った。
これで、気分はフィンランド。
本物のマリメッコはちょっと手が届かないけれど、これなら普段着にも使えるし「マリメッコを着てみたい」という気持ちが満たされてとても嬉しい。飄々とあっさりと、まるでマサコさんのようにしなやかに生きるつもりで、この夏はマリメッコの個性的な柄のワンピースをたくさん着ようと思う。
(余談だが、この日ユニクロのリネンコットンパンツも買ったのだが、暑い日もスースーと風が通って心地よいので、もう手放せない！)
