わたしのあたまのなか

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わたしたちの中学受験⑧ 6年生、最後はやっぱり神頼み

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zfinchyan.hatenablog.com

 

息子(8)と何度もお参り

 

受験前は塾はないイメージを勝手に抱いていたが、実際はギリギリまでちゃんとあった。

そのため、息子(11)が塾に行ったあとは、息子(8)と共にお散歩がてら少し足を伸ばして、自宅から近いお寺に2人で何度もお参りに行った。

この受験で一番がんばったのは、間違いなく息子自身だが、弟の息子(8)もよくがんばったと思う。

塾が始まり、家族で土日に出かける機会も減ったし、何より2年前に塾に行き始めた時、半年間もの長い間、週に2回、わたしと共に塾について来てくれた。

おととしからわたしと2人きりで晩ごはんを食べる機会も増えて、さみしい思いもしただろうし、夫の仕事が長引き、塾のお迎えに間に合わない時はわたしと共に夜道を駅まで一緒に行ってくれた。

去年は自分の手術も入院も乗り越えて、強くがんばってくれた。

隣で目を瞑り手を合わせて兄のためにお参りしたくれているこの小さな息子がいてくれたから、わたしたち夫婦も受験を支えることができたし、息子も受験勉強をがんばり続けることができたんだ、と改めて「ありがとう」と、思った。

 

それでも、体調は崩すもの

 

さて、受験をあと3日に控えたある日。

家で過ごしていた息子(8)が、急におとなしくなった。

うそやん…と思いつつ熱を計ると39度!!

ああ、神様、なんてこと…

言っちゃいかんが、あんなにお参りしたではないですか!なぜこんな時に…!

以前にかかったのはインフルエンザA型だったので、今回はB型か、それともコロナか。

解熱剤は病院でもらったものが手元にあったので、病院にはまだ行かず、とにかく換気に励みながら、様子を見ることにしたが、気が気でなかった。

インフルなら息子にうつって症状が出るのはちょうど受験1日前くらいだろう。発熱があった場合は別室で受験させてもらえると聞いたが、体調が悪いままではいつもの力は出せない。それに、まず受験会場まで行けるような症状でおさまるのかもわからない。

あたふたしたが、もうそうなったら地元の中学に行くしかないし、そう決めていたではないか。

あまり騒ぐと、熱を出している息子(8)が責任を感じて落ち込んでしまうので「なんとかなるわい」の精神でいた。えらいもので息子自身も弟の体調を心配しながら「なるようになるわい」といった感じで、取り乱すことなく落ち着いて淡々とやるべきことをしていた。

すると、翌日、息子(8)の熱はスルスルと下がり平熱に戻った。知恵熱だったのだろうか?もちろんその後、受験生の息子も何の症状も出なかった。

とりあえず、いつもお参りするお寺の方角と、家にあるお札とお守り、その全てに手を合わせて感謝するとともに、お願いをした。

どうか、無事に受験の日を迎えさせてください。

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自分たちで買ったり、親や親戚からもらったりしたお守りたち。真ん中はおととしの夏休みに家族で行った福岡の太宰府天満宮のもの。京都から車で九州まで行った大冒険の旅行だった。

 

いよいよ、受験当日

 

夫は会社を休み、息子と共にA中学校に付き添ってくれた。

息子には「落ち着いて行けば、大丈夫」と言い聞かせた。もしかしたら、自分自身にもそう言い聞かせていたのかも知れない。

息子はいつも通りぐっすりと寝て、朝はすっきり晴れ晴れとした顔だったので、安心した。

本当に強い子だと思った。

受験日に向けて用意しておいた、白シャツと紺のベストと黒いパンツが、とてもよく似合っていた。

大丈夫、きっと、大丈夫。


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以前息子(8)が、

「これ、お兄ちゃんに買ってあげよう!」と、カルディでみつけて買ったもの。受験当日、小腹が空いた時のために持たせた。

こういうものって、なんの足しにもならないと言えばそれまでだけど、当事者からすると、こういうものすら心の応援になるんだな、と、今回中学受験を経験して思った。

ちなみに味はほろ苦いコーヒー味で美味しかった。

(結局、わたしと息子(8)でほぼ食べた)